9月27~28日 スポーツランドSUGO(宮城県)

全日本F3選手権第12、13戦がスポーツランドSUGOで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#22高星明誠が第12戦で4位、#23佐々木大樹が5位となり、ふたり揃って入賞しました。また第13戦では19周目までトップを走っていた高星はリタイアとなりましたが、予選14位からスタートした佐々木は大きくポジションを上げ、5位入賞を果たしました。

#22 高星明誠 #22 高星明誠
#23 B-MAX NDDP F312


レース直前の木曜日の午後には2時間の専有走行が行われ、翌金曜日にも90分のセッションが2回行われました。午前中のセッションは赤旗が何度も出る荒れた展開となりましたが、NDDPのふたりのドライバーは精力的に走り込み、高星が3番手、佐々木が4番手と好タイムをマークしました。午後のセッションでも好調さを持続、高星がトップタイムをマーク、佐々木も4番手となりました。土曜日の公式予選でもその速さは発揮され、第12戦では高星が3位、佐々木が5位。そして第13戦では高星がポールポジションを獲得しましたが、佐々木はタイムアタック中にスピンを喫してしまい、14番手スタートとなりました。

第12戦の決勝レースは27日(土)の15時7分にスタートが切られましたが、1周目にアクシデントが発生し、セーフティカーが導入される波乱の幕開けとなりました。レースは5周目から再開され、高星が4番手、佐々木が5番手というオーダーで周回を重ねていきました。高星はセクターベストタイムをマークしながら、前車を追いかけますが、オーバーテイクはならず、最終的には高星が4位、佐々木が5位という、表彰台まであと一歩のポジションでチェッカーを受けました。

続く第13戦は日射しが照りつける中、翌28日(日)の13時7分にスタート。ポールポジションの高星はスタートを決め、トップでレースをリードしていきました。後続車との差をコントロールしながら、快調に周回を重ねていましたが、チェッカーまであと6周というところで突然スローダウン、マシントラブルでコースサイドにマシンを止めることとなり、リタイアとなりました。

一方、14番手スタートとなった佐々木は1周目に3台をかわすと、そのあとも丁寧に1台ずつ前車をかわし、7周目には7位に上がりました。その後も好ペースで周回を重ねていき、1分16秒台の好タイムを連発して、最終的には5位でチェッカーを受けました。

長谷見監督は「第13戦での高星は最高のレースをしていたのに、残念な結果になってしまいました。レースではこういうことがあるということはもちろんわかってはいるのですが、今日のレースはチャンピオン獲得のためにとても重要なものだったので、チーム全体ともして本当に残念ですね。佐々木も最後尾からよく追い上げてきました。次のレースではライバルを寄せ付けないレースをしたいですね」と語っていました。

佐々木大樹(第12戦5位/第13戦5位)

「もっとポジションを上げたかったです。決勝はアンダーステアが強めで、レースの後半が速い状況だったのですが、予選ポジションをもっと上げるためにもまだ改善の余地はあると思います。決勝レースで速く走れることはわかっているので、予選でのタイムを上げて、もっと前のポジションからスタートできるよう、いろいろと準備をして、次のレースに臨みたいと思っています」

高星明誠(第12戦4位/第13戦リタイア)

「第13戦では今までにないくらい最高のスタートが切れました。ペースも良く、完璧に近いレースができていると思っていたのですが、突然アクセルの反応がなくなってしまいました。優勝争いをしていたのでとても残念ですが、このトラブルが再発しないようにいろいろと調べてもらっています。残りは2戦となりますが、次の富士でも優勝を狙って走りたいと思います」


<全日本F3選手権第12戦>

(Pos:Machine・Drivers)
■1:HFDP RACING F312・松下信治
■2:PETRONAS TOM'S F314・勝田貴元
■3:TODA FIGHEX・清原章太
■4:B-MAX・NDDP F312・高星明誠
■5:B-MAX・NDDP F312・佐々木大樹

<全日本F3選手権第13戦>

(Pos:Machine・Drivers)
■1:HFDP RACING F312・松下信治
■2:PETRONAS TOM'S F314・山下健太
■3:PETRONAS TOM'S F312・勝田貴元
■5:B-MAX・NDDP F312・佐々木大樹
■R:B-MAX・NDDP F312・高星明誠

<関連情報>

「日産モータースポーツ」サイト