ホンダ WR-V(現行型)▲ボディサイズはヴェゼルとほぼ一緒ながら、四角いフォルムと低価格が魅力のWR-V。インド工場で生産されることでも話題になった

中古車なら一層、手頃な価格で手に入る

こんなちょうど良いサイズ、ちょうど良い価格のクロスオーバーSUVを待っていた、という人も多かったことだろう。WR-V(初代)はホンダ・クロスオーバーSUVの中でも最後発のモデルだ。

デビューからちょうど1年。新車は堅調な販売を維持しているようだが、中古車についても流通量が増え、選びやすくなってきた。

この記事ではWR-V(初代)のモデル概要を改めて振り返るとともに、中古車状況をサーチ、オススメのグレードを検討してみよう。

ホンダ WR-V(現行型) ▲高めの全高&直線基調のスタイルで、車内空間は見た目から想像する以上に広い

▼検索条件

ホンダ WR-V(現行型)× 全国
 

モデル概要:気軽に使えて実用的!

そもそもはインド、ブラジル市場向けに企画されたクロスオーバーSUVであるWR-V。その2代目が日本市場でも販売されることになり、2024年3月にデビューした。生産はホンダのインド工場だ。

全長4325mm、全幅1790mmという寸法はヴェゼルとほぼ同じ、全高のみ少し高めの1650mmとなっている。外観は直線的でラギッド感のあるデザインが特徴。切り立ったフロントグリル、未塗装のフェンダーアーチモールはいかにもSUVといった風情でたくましい。

ホンダ WR-V(現行型) ▲オーソドックスなデザインのインパネまわり。シフトも直線式ゲートで、サイドブレーキもレバー式となる

車内空間は高めのアイポイント、四角いボディによってもたらされる運転しやすさが印象的。後席の広さや荷室容量についてはヴェゼルを上回っている。

搭載されるパワーユニットは1.5L DOHC i-VTECガソリンエンジン。これに自然な変速フィールをもたらす「G-design Shift」とパドルシフトが付くCVTが組み合わされる。昨今のクロスオーバーSUVで一般的なハイブリッドの設定はない。また駆動方式もFFのみだ。

ホンダ WR-V(現行型) ▲後席居住空間の広さはWR-Vの特筆すべき長所。後席用エアコン吹き出し口も備わる

WR-V(初代)のグレードは以下のとおり。

・X:シンプル装備のグレード
・Z:本革ステアリング、コンビシートなどが装備される中級グレード
・Z プラス:Zの装備内容に加え、外観にメッキドアハンドル、シルバー加飾が施される最上級グレード

先進安全装備である「ホンダセーフティ」は全車標準装備。新車価格は全グレードとも200万円台前半となる。つまるところ、道具感のある外観と実用性重視のパッケージ、そしてコストパフォーマンスの高さがWR-V(初代)の魅力と言えるだろう。

ホンダ WR-V(現行型) ▲荷室容量は5名乗車時で458Lと十分
 

中古車状況:走行距離少なめ物件が豊富

中古車市場でのWR-V(初代)流通量はデビュー直後から少しずつ増え続け、現在は1100台前後に。登場からまだ1年経っていないので全体の8割ほどの物件が走行距離500km未満……というのは当然だが、実は登録済未使用車が全体の5割以上を占めている。おそらく展示車両などからそのまま、中古車市場へと流れてきたパターンが多いだろう。

ホンダ WR-V(現行型) ▲2024年4月~2025年1月の中古車延べ流通台数の推移

となると、グレード構成も最上級の「Z プラス」ばかり……かと思うと、そうでもない。確かに「Z プラス」が全体の半数以上となっているが、他は「Z」「X」が半々。このあたりはWR-V(初代)があえてグレードによる差異を控えめにしていて、コスパの良さをアピールポイントのひとつにしている影響があるのかもしれない。

現在の中古車平均価格は230万円前後。ちなみに新車価格帯は209.9万~248.9万円だ。極端に値下がりしているわけではないものの、総額100万円台後半から狙える良コンディションの物件も少なくない。新車に対するお買い得感は十分にある状況と言えるだろう。

ホンダ WR-V(現行型) ▲2024年4月~2025年1月の平均支払い総額の推移
ホンダ WR-V(現行型)
 

中古車のオススメ①:「X」グレードなら総額100万円台で狙える

WR-V(初代)の中で最もコスパの高いグレードといえば、「X」だろう。なにせ基本性能や安全性はもちろん、外装、内装とも上級グレードと大差なく、それでいて新車価格が209.9万円というリーズナブルプライスなのだから。これが中古車になると、さらに値頃感が増す。

例えば2025年式・走行距離24km・登録済未使用車の「X」で総額189.8万円。新車とあまり変わらないコンディションにもかかわらず、20万円+諸経費分が安く手に入る。

中古車市場での流通量は「X」だけで約190台。ほとんどが上に挙げたような良コンディションの物件だ。ちなみにこのグレードのみホイールが16インチ(他は17インチ)で、乗り心地がややマイルドになるのも特徴のひとつ。

ホンダ WR-V(現行型) ▲16インチ・スチール製ホイールを採用する「X」の外観

▼検索条件

ホンダ WR-V(現行型)× 「X」×全国
 

中古車のオススメ②:最上級の「Z プラス」も総額200万円台前半から

「Z プラス」がもつ魅力のひとつは、中古車市場での流通量が多いこと。このグレードに絞ってカーセンサーを検索すると、約560台がヒットした。

こちらも他グレードに劣らないお買い得感の高さで、例えば2024年式・走行距離0.2万kmの「Z プラス」なら総額219万円。新車価格より30万円近い金額+諸経費分がお得になる計算だ。

元デモカーといった走行距離少なめの物件が多く、「イルミナスレッド」など明るいボディカラーが豊富なのもユニークなところ。国産ミドルクラスSUVの良コンディション車が、この価格で手に入るのはありがたい。

ホンダ WR-V(現行型) ▲「Z プラス」にはシルバーのルーフレールガーニッシュや内装のソフトパッドが装備される

▼検索条件

ホンダ WR-V(現行型)× 「Z プラス」×全国

※記事内の情報は2025年3月3日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/ホンダ、阿部昌也
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

この記事を読んでいる人にオススメの動画