ジープ ラングラーの旧型・JK型中古車価格が1年で80万円以上安くなった! 本格オフローダー、今オススメの買い方・選び方は?
2024/03/03
▲本格オフローダーとして人気のジープ ラングラーだが、その旧型となるJK型の中古車が安くなっている旧型ラングラーの高値安定状態がついに“解氷”か!?
第二次世界大戦で活躍した軍用ジープを祖にもつ、ジープブランドの象徴モデルがラングラーだ。
半導体不足などによる現行型(JL型)の新車納車遅れや、ここ数年のアウトドアブームもあり、旧型(JK型)の中古車価格も一時高止まりしていた。
しかし、2023年に入ると高値安定状態が“解氷”するようにじわりと値を下げ、気づけば1年で80万円以上も安くなってきた。
この記事では、そんな旧型・JK型ラングラーの今の中古車状況や魅力をチェックするとともに、今のオススメ物件について考えてみよう。
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ジープ ラングラー(JK型)×全国【中古車状況】現行型(JL型)の高騰が落ち着き、旧型(JK型)の値落ちが進んだか?
中古車平均価格が長らく高止まりするほど人気だった旧型(JK型)ラングラーが、なぜ1年で80万円以上も安くなったのか? もちろん不具合などによってラングラーの人気に陰りが見えてきたわけではなく、別の理由がある。
新型コロナウィルスの流行に伴う半導体不足や生産ストップなどを発端とする新車の納車遅延に加え、コロナ禍で「三密回避ができる」とアウトドアブームが加速したことにより、現行型(JL型)の中古車価格は高騰。それを受け、比較的安価に狙える旧型(JK型)の中古車需要が増え、価格が高値で推移したと考えられる。
しかし、2023年に入ると徐々に新車の納期も改善に向かい、現行型(JL型)の中古車価格も落ち着いてきたため、旧型(JK型)の中古車需要が減少、価格も下落に転じたのだろう。

つまり“JKプチバブル”が弾けて、ようやく旧型(JK型)本来の中古車相場に戻ってきたというのが今の状況なのだ。
2024年1月時点で、旧型(JK型)の中古車平均価格は270.7万円。昨年1月が357.1万円だから、約1年間で86.4万円も安くなっている。
原稿執筆時点(2024年2月20日)でカーセンサーの掲載車を見ると掲載台数は約400台、平均走行距離は約6.5万km。そして、平均価格は279.1万円と、1月の平均よりもやや上がっている。
つまり、値落ちスピードはいったん落ち着いたタイミングと捉えることができるため、少しでも良コンディションが期待できる物件を狙うなら、今は絶好のタイミングと言えそうだ。
【モデル概要】史上初の5ドア5人乗り「リミテッド」が人気を爆発させた
▲5ドアのラングラー アンリミテッド。3ドアのラングラーよりもホイールベース(前輪と後輪の距離)が520mm伸ばされ、全長は4705mm
▲ラングラー伝統のエクステリアデザイン&フォルムだが、実は2代目(TJ型)と比べて3ドアモデル比で旧型は全長が270mm伸び、全幅も140mm広げられるなど、ひと回り大きくなっているでは旧型ラングラーのモデル概要を振り返りつつ、その魅力を再確認していこう。
先述のとおり、ジープ ラングラーのご先祖さまは第二次世界大戦時にアメリカ陸軍の命で開発されたウィリスMB。ちなみに、この車や、同時期に投入されたフォードの軍用車を兵士たちが “ジープ”と呼んだことが、ジープブランド誕生のきっかけとなった。
その後、民生用(一般家庭用)としてシビリアンジープ(CJ)シリーズが1945(S20)年に誕生。そして1987年に、CJシリーズの後継車として初代(YJ型)ラングラーが登場した。
今回取り上げる3代目(旧型・JK型)は2007年3月にデビュー。丸型ヘッドライトや縦型スリットが7本入るフロントグリル、露出しているドアヒンジなど、ラングラー伝統のモチーフが当然ながら採り入れられている。
また、スズキ ジムニーやトヨタ ランドクルーザーなどと同じく、堅牢なラダーフレーム(ハシゴ型のフレーム)構造や、パートタイム式4WDが採用されているのもラングラーの伝統だ。
▲リアゲートは横開きタイプ。5ドアのラングラー アンリミテッドは60:40分割可倒式のリアシートが採用されているこうしたトラディショナルな要素を備える一方、上級グレードにはカーナビが標準装備されるなど、時代相応のインテリアや機能が与えられた。
最大の特徴は、ラングラー史上初の5ドア5人乗りモデルが加えられたことだろう。従来の3ドア4人乗りが「ラングラー」で、5ドア5人乗りが「ラングラー アンリミテッド」となり、どちらにも標準の「スポーツ」と、上級仕様の「サハラ」が設定された。
初の5ドアであるラングラー アンリミテッドが設定されたことで、例えばファミリーユース層など新たなユーザーからの支持を得ることに成功し、ラングラー人気は高まった。
▲2010年モデルまでは当時の同グループのクライスラー車同様、直線基調のインテリアが採用されていた。日本正規輸入車はすべて右ハンドル仕様
▲ハードトップモデルは「フロント右/フロント左/後席&ラゲージ」の3つのパネルをそれぞれ外すことができるデビュー時に搭載されたエンジンは3.8Lエンジンのみ。これに4速ATが組み合わされたが、最強オフロードグレードの「ルビコン」のみ6速MTが備えられた。当初ルビコンはラングラーのみだったが、デビュー翌年の2008年4月にラングラー アンリミテッドにも追加されている。ただし、こちらのトランスミッションは4速ATのみとなる。
その後は毎年のように改良が重ねられたが、2007年3月から2018年10月まで、11年以上に及ぶ販売期間で大きな改良は2回しかない。エクテリアデザインはほとんど変わっていないし、衝突被害軽減ブレーキも最後まで採用されなかった。そこで特に注意したいタイミングを2つだけ紹介しよう。
1回目は2011年2月。インテリアデザインが大きく変わり、同時にステアリングにはオーディオのコントロールスイッチが備わるようになった。
▲2011年モデル以降のインテリアはグッと乗用車感が強まった。日本正規輸入車はすべて右ハンドル仕様2回目は翌2012年1月。パワートレインが3.6Lエンジン×5速ATに切り替わった。従来型より排気量が小さくなったが、パワー&トルクは向上し、燃費性能も向上した。
ちなみに、カーセンサー掲載車の約8割が2012年モデル以降だ。
では、人気の旧型ラングラーの中古車を狙うなら、どのモデルを選べばいいのか? 以下ケースごとに見ていこう。
【オススメ1】とにかく安く狙うなら「低走行のアンリミテッド スポーツ」
▲ベーシックな装備の「ラングラーアンリミテッド スポーツ」。写真は同グレードをベースにカーナビを標準装備し、ボディ同色のドアミラーが備わる2017年の限定車「ナビエディション」カスタムのベース車にするなど、とにかく安くラングラーを手に入れたいという人もいるだろう。
走行距離や年式を絞らずに検索すると、3ドアのラングラー、5ドアのラングラーアンリミテッドどちらも、総額100万円台とかなりお手頃な物件を見つけることができる。
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ジープ ラングラー(JK型)×総額200万円未満×全国 ※価格昇順ただし、これら低価格帯の物件は走行距離は10万kmを超えるものが多いことに加え、街乗り中心のSUVと違い悪路走破性の高い本格派オフローダーということもあり、かなり酷使されている物件もちらほら見つかる。
そのため、一部の知識豊富な人をのぞいてはオススメしにくいというのが正直なところだ。せっかく安く購入したのに、トラブルが頻発して結局コストがかさんでしまっては元も子もない。
そこで、価格重視とはいえある程度コンディションを重視して走行距離5万km以下のものに絞った場合、5ドアのラングラーアンリミテッドのスポーツがオススメ。比較的流通量が多くて比較しやすく、上級グレードのサハラよりも手頃な価格になっている。
価格のバラツキがあるが、2012年式以降のモデルが総額230万円くらいから、保証付きのディーラー車でも約280万円からで見つけることができる。
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ジープ ラングラー(JK型)×走行距離5万km以下×アンリミテッド スポーツ×全国ただし、ラングラーに限らず一概に走行距離だけで判断するのではなく、整備記録簿などからそれまでの使われ方を確認したい。購入後の維持や整備に不安があるなら、ラングラーに詳しい販売店で買うようにした方がいいだろう。
【オススメ2】より本格的な悪路走破性を誇る「ルビコン」狙いなら「アンリミテッド」
▲カリフォルニアにある、世界で最も過酷なオフロードコース「ルビコントレイル」が名前の由来の「ルビコン」。写真は2016年の特別仕様車「ラングラーアンリミテッド ルビコン ハードロック」ラングラーの中でも特に悪路走破性の高いグレード「ルビコン」。凹凸の激しい地形にも対応できるよう、車輪のホイールストローク量をスイッチひとつで高める「ASBS」を備えるなど、まさにキング・オブ・ラングラーと呼びたいほどのモデルだが、やはりホイールベースが短く、車両重量も軽い3ドアの方が不整地では有利だ。
しかし、残念ながら3ドアのルビコンは流通量が極めて少なく、腰を据えてじっくりお気に入りの1台を探すようにしよう。
一方、5ドアのアンリミテッドのルビコンも流通量は少ないが3ドアよりは若干多い。そのため必然的にオススメは5ドアのルビコン アンリミテッドとなる。価格の目安としては、走行距離5万km未満で総額約380万円といったところだ。ただし、こちらはトランスミッションが4速ATになる。
3ドアよりもホイールベースが長い分、オンロードでの乗り心地では5ドアの方が有利だ。こちらは「普段はキャンプなどが中心だが、時々はオフロードコースで思う存分楽しみたいルビコン」という人向けと言えるだろう。
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ジープ ラングラー(JK型)×アンリミテッド ルビコン×全国ただし、ルビコンではないラングラー&ラングラーアンリミテッドでも、他のSUVと比べたら悪路走破性は高いのだから、普通のキャンプ地や未舗装路などで困ることはまずない。オフロードコースで楽しみたい人以外は、ルビコンにこだわらず探した方がいいだろう。
【オススメ3】他の人と違う物が欲しいなら「特別仕様車」をチェック
▲写真は2014年に販売された限定車「ラングラーアンリミテッド ウィリスウィラー エディション」。ラングラーの祖である軍用車「ウィリス」が名前の由来で、その名に恥じぬよう、ベーシックグレードの「スポーツ」をベースに、「ルビコン」に備わる「ASBS」を装備するなど悪路走破性が強化されたモデル先述のとおり、度々小さな変更はあったものの、大きく仕様が変更されることはなかったラングラー。その代わりのように、特別仕様車が数多く設定されたのが特徴だ。特に5ドアのラングラー アンリミテッドに数多く設定されていた。
だとしたら「人気のラングラーの中でも自分の車は他と違う」感を出しやすい、こうした特別仕様車を狙うのもひとつの方法だろう。
限定ボディカラーをまとったモデルや、オリジナルのインテリアカラー、伝説の車へのオマージュ等々、様々な特別仕様車がある。いずれも流通量は少ないが、別の見方をすれば、購入後も街中で同じ車にすれ違う可能性はかなり低い。
そして、多くの特別仕様車は通常モデルと比べて決して高価ではないというのも嬉しい。
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ジープ ラングラー(JK型)×特別仕様車×全国▼検索条件
ジープ ラングラー(JK型)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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