スバル レヴォーグの旧型中古車価格が半年ほどで約25万円ダウン! 人気ステーションワゴン、今オススメの選び方は?
2023/09/11
人気国産ステーションワゴンの旧型レヴォーグが安くなっている!
一時期は一世を風靡したステーションワゴンですが、近年はクロスオーバーSUVの人気に押され気味で、各メーカーのラインナップからも徐々に姿を消しつつあります。とはいえ、全高の低さからくる運動性能の高さやスタイリッシュなフォルムはいまだに根強い人気があるのもまた事実です。
今回はそんな国産ステーションワゴンの雄であるスバル レヴォーグをご紹介しますが、なんと初代モデルの平均価格がこの半年ほどで25万円ほども下がり、総額150万円以下で狙うことができる物件もかなり増えてきているのです。
まずは下記グラフをご覧ください。
2014年6月から2020年9月まで販売されていた旧型レヴォーグ。現在は現行型となる2代目が販売中とはいえ、まだまだ古い車種というイメージはありません。
しかし昨年半ばより、平均価格は下落トレンドに。以降、値落ちのスピードを上げ、2023年7月の時点で過去最安値の163.2万円をマーク。半年ほど前の2023年1月と比較すると、およそ25万円も下がっているのです。
今のところ毎月の掲載台数も1000台前後と豊富なため、買い時がやってきたと言えそうです。
では、そんな旧型レヴォーグですが、今の狙い目はどんな物件なのでしょうか? モデル概要を振り返りつつ、チェックしていきたいと思います。
▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×全国今や貴重なミドルサイズの国産ステーションワゴン
2014年6月に販売を開始した旧型レヴォーグは、スバルがもつ水平対向エンジンやシンメトリカルAWDといったアイデンティティを盛り込んだステーションワゴンです。
スバルのステーションワゴンといえばレガシィツーリングワゴンが知られるところですが、レガシィは主戦場を北米地域に移したことで代を重ねるごとに大型化が顕著となったため、日本市場をメインとした新たなステーションワゴンとしてレヴォーグが生まれました。
そのためボディサイズは5代目レガシィツーリングワゴンよりも一回り小さく、4代目レガシィツーリングワゴンに近しいサイズとなり、日本国内の交通環境でも取り回しのしやすいサイズに抑えられています。
搭載されるエンジンは直噴ターボの水平対向4気筒エンジンで、1.6Lと2Lの2種類の排気量を設定。前者は125kW/250N・mのレギュラーガソリン仕様、後者は221kW/400N・mのプレミアムガソリン仕様となっています。
トランスミッションはリニアトロニックと呼ばれるCVT、駆動方式はAWD(4WD)という点はどちらのエンジンも変わりありませんが、2Lモデルにはスポーツリニアトロニックと呼ばれる高出力に対応し、S#モード時は8段クロスレシオ変速に切り替わる制御を採用。
またAWDも、1.6Lモデルが前60:後40のトルク配分を基本に、路面や走行状況に応じて前後輪のトルク配分をコントロールする「アクティブトルクスプリットAWD」であるのに対し、2Lモデルには前45:後55と後輪へのトルク配分を増やした「VTD-AWD」となっており、2Lモデルの方がよりスポーティな性格とされている点が大きな違いとなっていました。
先進安全装備の運転支援システムには「アイサイトVer.3」を採用し、初期の1.6Lモデルの一部グレード以外には全車標準装備がされています。
毎年年次改良を行うことで知られるスバルですが、レヴォーグも同様で、特筆すべき改良は2015年4月に走行中の後側方や後退時の左右後方の検知を行う「スバルリアビークルディテクション」や「サイドビューモニター」、「ハイビームアシスト」、「アイサイトアシストモニター」が装着される「アドバンスドセイフティパッケージ」のメーカーオプションを新設定。
2016年4月にはSTIとのコラボレーションによって専用の内外装の他、ビルシュタイン製の専用チューニングを施した足回りなどを装着した最上級グレードとして「STI Sport」を追加設定(1.6L、2Lともに)。
2017年8月の大幅改良では、エクステリアデザインを中心とした意匠の変更やマルチファンクションディスプレイの大型化、大型ナビに対応したセンターコンソールの採用などに加え、アダプティブクルーズコントロール使用時に全車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をサポートする「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載するなど大幅なアップデートを実施しました。
以上が、旧型レヴォーグの概要となります。では、以下より今のオススメを見ていきましょう。
とにかく安く狙うなら「初期型の1.6Lモデル」を
平均価格がグッと下がって買いやすい価格の物件も増えてきた旧型レヴォーグ。初期型を中心に、支払い総額で100万円を切るものもチラホラ見つけることができるようになってきました。
ただこのあたりの激安物件は走行距離10万kmオーバーの多走行車が中心となるため、すべての人にオススメしにくいというのが本当のところ。
走行距離を9万km以下、修復歴なしでチェックすると、総額100万円を切るものはほとんどありませんでしたが、総額110万円程度まで予算を上げることができれば、2014~2015年式の初期型かつ1.6Lモデルが中心ではありますが、比較的選ぶことができる程度の台数がヒットします。
価格狙いの人は、まずはこのあたりから目星を付けることをオススメします。
▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×1.6GT系グレード×2014~2015年式×走行距離9万km以下×修復歴なし×全国ちなみに、よりハイパワーでスポーティな2Lモデルを狙うのであれば、同様の条件では予算を20万円ほどアップする必要がありそうです。どうしても2Lが必須の場合には、下記リンクより併せてチェックしてみてください。
▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×2.0GT系グレード×2014~2015年式×走行距離9万km以下×修復歴なし×全国高性能なモデルをお得に狙うなら「アイサイト・ツーリングアシスト」装備後のモデルを
人も荷物も載せることができて、長距離移動も快適なツーリングワゴンというレヴォーグ本来のキャラクターを満喫するのであれば、より高度な運転支援システムの「アイサイト・ツーリングアシスト」が備わった大幅改良後のモデルを狙いたいところ。
この大幅改良モデルは2017年8月から販売が開始されており、アイサイト・ツーリングアシストは全グレードに標準搭載となっています。
まだまだ高年式のモデルということもあり、極端に安価なものは多くありませんが、比較的過走行気味となる7万~9万kmほどの走行距離の物件であれば総額150万円前後のものも若干ではありますが存在していました。
しかし、中心となるのは走行距離5万km以下の年式相応の物件では、1.6Lモデルで総額190万円前後、2Lモデルでは総額230万円前後といったところ。
特に総額200万円を切る1.6Lモデルはお得感が高いと言えそうです。
▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×2017年8月~2020年9月生産モデル×全国人気の「STI Sport」系グレードの中古車状況は?
スバリストであれば特別な感情を抱かないワケがない「STI」の名前を冠した「STI Sport」グレードですが、こちらは旧型レヴォーグの中古車全体の2割である200台ほどの掲載がありました。
新車時はGT-S系グレードより40万~50万円前後高額なフラッグシップグレードでしたが、やはりSTIの人気は非常に高いものがあったと言えるのではないでしょうか。そんな憧れのSTI Sportではありますが、中古車ではなんと総額150万円前後から見つけることができました。
ただ、せっかくフラッグシップモデルを狙うのであれば、状態の良いものを狙いたいと考える人も多いことでしょう。そこで大幅改良後かつ走行5万km未満に絞ってチェックしてみると、1.6Lモデルで総額230万円前後、2Lモデルでは総額260万円前後の予算があれば、手が届きそうな状態となっていました。
通常モデルに比べるとやや高額に思えるかもしれませんが、STIブランドを冠したモデルは安定した人気を誇っており、その装備の内容はもちろんのこと通常モデルよりも値落ち幅が少ない傾向があるため、決して高い買い物とは言えないハズです。
▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×STI Sport系グレード×全国▼検索条件
スバル レヴォーグ(初代)×全国※記事内の情報は2023年9月4日時点のものです
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。