BMWに安く乗りたい人、必見! 100万円以下で狙える「走りが楽しい」モデル5選
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / セダン / ハッチバック / クーペ / SUV / お手頃 / 1シリーズ / 3シリーズクーペ / X1 / 3シリーズ / 3シリーズツーリング / ぴえいる
2022/12/21
“駆けぬける歓び”BMWを100万円で手に入れよう!
予算100万円で走りが楽しい中古車を求めるのならば、BMWをチェックしてみてはいかがだろう?
比較的手頃な価格でも、同社が掲げる“駆けぬける歓び”、つまり、この予算でプレミアムブランドの質感と、走る楽しさを手に入れることができるモデルが存在するのだ。
“駆けぬける歓び”を生み出す秘密は、こだわりの「FRレイアウト」にある。
フロントにエンジンを置き、後輪を駆動させるFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトは、前後の重量バランスが取りやすく、そのためコーナリング性能が高いというメリットがあり、さらにBMWは前50:後50の黄金比率に徹底的にこだわっている。
加えてBMWはエンジン屋と異名を持つほど、気持ち良く回るエンジンが魅力の1つ。
BMWブランドの中から、総額100万円以内で狙えるオススメモデルをピックアップ! 各車の魅力を1台ずつ紹介していこう。
BMW 3シリーズ(E90型)
人気の高い、道の狭い日本でも取り回しやすいスポーツセダン
同社を代表するモデルの1つが、3シリーズセダンだ。道の狭い日本でも取り回しやすいスポーツセダンで、人気が高い。
旧々型となる3シリーズ(E90型)は2005年4月にデビュー。当初のラインナップは2Lエンジン搭載の320i系、2.5Lの325i系、3Lの330i系という3タイプだ。全車に6速ATが備わる他、320i系は6速MTも選べたのが特徴。
その後、330i系の4WD車となる330xi系と、325i系よりエンジンパワーが抑えられた323i系が追加され(2005年10月)、さらに3Lツインターボを搭載する335i系(2006年10月)、325i系の4WD車となる325xi系(2007年11月)が相次いで加えられた。
2008年11月のマイナーチェンジではラインアップが320i系と325i系、335i系の3タイプのみに整理され、唯一の4WD車である325xiは名称が325xDriveに改められた。
また、装備面では全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveが新型に替えられた。
原稿執筆時点で掲載台数は約250台あるが、その約8割が支払総額100万円で狙える。価格帯は約20万~220万円で、平均価格は約54万円とかなり手頃。それでいて平均走行距離は約6.6万kmと、まだまだ旬な中古車が多い印象だ。
支払総額100万円以下で最も多いのは、約3割を占めるベーシックな320i。次いで約2割を占める320i Mスポーツパッケージ。
どちらも2Lエンジンを搭載し、MスポーツパッケージはBMWのスポーツ部門を担うM社製のスポーツサスペンションやエアロパーツなどを装備するモデル。
手頃な価格で狙いたいならベーシックな320iがオススメだ。この価格帯で5万km以下が最も多いので、良コンディションの中古車を探しやすいだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズ(E90型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW3シリーズ(E90型)×全国BMW 3シリーズツーリング(E91型)
スポーティでスタイリッシュな5ドアモデル
上記の旧々型3シリーズセダン(E90型)のワゴンモデルが3シリーズツーリング(E91型)だ。
荷物をたっぷり積むワゴンというより、スポーティでスタイリッシュな5ドアモデルというポジショニング。だから日本でイメージの強いワゴン=商用バンとは一線を画し、「サーフィンなどアウトドアライフを楽しむ」という雰囲気がある。
2005年10月のデビュー時のパワートレインは、2.5L×6速AT(325i系)のみ。その後、2006年5月に2L×6速AT(320i系)、同年10月に3Lツインターボ×6速AT(335i系)とラインアップが拡充された。
2008年11月にはセダンと一緒にマイナーチェンジが施され、内外装のデザイン変更とともに全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveも新型に切り替えられた。
原稿執筆時点で掲載台数は約140台で、こちらもセダン同様支払総額100万円以下が多く、8割以上を占める。
価格帯は約20万~200万円で平均価格は約50万円と、セダン同様にかなり手頃。平均走行距離は約7.2万kmだ。
支払総額100万円以下で台数が多く選びやすいグレードは、4割以上を占めるベーシックな320i、次いで3割以上を占める320iMスポーツパッケージ。
この価格帯では、上記の2グレード狙いで探すのが得策といえるだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(E91型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 3シリーズツーリング(E91型)×全国BMW 3シリーズクーペ(E92型)
走りが楽しくスタイリッシュなスポーツクーペ
走りが楽しく、しかもスタイリッシュなクーペなら、3シリーズクーペ(E92型)がある。
上記のセダンやツーリングと同じ世代、つまり中身はほぼ同じなのだが、エクステリアはご覧のとおり大きく異なる。
何しろエクステリアパーツでセダンと同じなのは、わずかにドアハンドルのみ。それ以外はクーペオリジナルなのだ。
セダンから遅れること約1年、2006年9月にデビューした3シリーズクーペ(E92型)は、当初パワフルな3Lツインターボ×6速ATの335i系のみだった。
その後、2007年5月に2Lの320系が追加された。この320系には、右ハンドル+6速ATの他に、左ハンドル+6速MTモデルも用意されたのは、 “駆けぬける歓び”を追求するBMWならではだ。
2008年11月には、セダンやツーリング同様に全車に新型のカーナビゲーションが標準装備された他、カーナビやオーディオなどを制御するiDriveが新型に切り替えられた。
さらに、335i系のトランスミッションが7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)となり、従来の6速ATと比べて0-100km/h加速が0.3秒短くなって、燃費も向上した。
マイナーチェンジは2010年5月。エクステリアがリファインされた他、320i系に右ハンドル+6速MTモデルと、2.5L×6速ATの325i系が追加された。
原稿執筆時点で掲載台数は約90台で、そのうちの約半数が支払総額100万円以下だ。
価格帯は約30万~320万円で、平均価格は約80万円とセダンやツーリングよりはやや高めとなるが、それでも十分にお手頃と言える。平均走行距離は約7.7万km。
支払総額100万円以下で台数が多いのは、2Lエンジン搭載の320i系でこの価格帯の約9割を占める。
ただし、320i系に設定されていた6速MT車はそもそも台数が少なく、あっても100万円以上の価格だ。6速MT車を狙うなら、もう少し予算を上げた、じっくりと探した方がいいだろう。
▼検索条件
BMW 3シリーズクーペ(E92型)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 3シリーズクーペ(E92型)×全国BMW 1シリーズ(2代目)
このクラス唯一で、BMWとしても最後のFRハッチバック
予算100万円で、通勤や買い物など街乗り用の車が欲しいという人は多いだろう。
そこでオススメしたいのが、1シリーズ(2代目)だ。交差点を曲がるだけでも、なんだかシュッと走れたような気になり、毎日の通勤がきっと楽しくなるに違いない。
2011年10月に登場した2代目(旧型)は、フォルクスワーゲン ゴルフを筆頭としたカテゴリーに属する5ドアハッチバックだが、このクラス唯一となるFR(後輪駆動)車という魅力を備えていた。
衝突被害軽減ブレーキを含む「ドライビングアシストパッケージ」は、2013年8月に全車オプションとして設定され、2015年5月には全車に標準装備(118iのスタンダードモデルを除く)されているなど、安全装備も充実している。
なお、パワートレインのバリエーションが豊富で、変更も多かったため、中古車を探す際には下記を参考にしてほしい。
・116i系:最高出力136psの1.6Lターボ×8速AT
・120i系:最高出力170psの1.6Lターボ(2016年11月からは2Lターボ)×8速AT
・M135i系:最高出力320ps(2015年5月以降は326ps)の3Lターボ×8速AT
・118i系:1.5Lターボ×8速AT
・118d系:2Lディーゼルターボ×8速AT
・M140i系:最高出力340psの2Lターボ×8速AT
2019年8月のフルモデルチェンジではFF(フロントエンジン・フロントドライブ)の現行型に切り替わった。つまりこの旧型は、BMWこだわりのFRレイアウトを採用した最後の1シリーズという、貴重な車なのだ。
原稿執筆時点で掲載台数は約750台と多く、価格帯は約40万~480万円とレンジが広いが、平均価格は約130万円とこなれてきている。平均走行距離は約4.1万kmだ。
支払総額100万円以下に絞ると約9割が116i系で、ベーシックな116iと、デザイン性を重視した「スタイル」、スポーティなパーツが備わる「スポーツ」がほぼ同数を占める。基本的な装備は変わらないので、あとは見た目の好みで選んでいいだろう。
また、2013年8月から衝突被害軽減ブレーキがオプションで選べるようになった(2015年5月から全車標準装備)が、この価格帯でも、台数は少ないが見つけることができる。
なお、ディーゼル車やM135i、M140iなどのスポーツモデルを狙いたい人は、もう少し予算を上げる必要がある。
▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目)×全国BMW X1(初代)
走りの楽しさがあるFRレイアウトベースのコンパクトSUV
予算100万円あれば、BMWの人気SUVモデルも狙える。それがX1(初代)だ。
ライバルとなるメルセデス・ベンツのGLAやGLB、アウディ Q3より一足早い2010年4月に日本へやってきた。
これらのライバルと違い、FRレイアウトをベースにしているのが特徴で、走りの楽しさもライバルとはひと味違う。
デビュー時のラインナップは2L×6速ATでFRのsDrive18i系と、3L×6速ATで4WDのxDrive25i系の2種類。翌2011年10月に最高出力184psの2Lターボ×4WDのxDrive20i系と、245psの2Lターボ×4WDのxDrive28i系が追加され、代わりにxDrive25i系が外れて計3種類となった。
2012年9月のマイナーチェンジではxDrive20i系のFR(2WD)モデルのsDrive20i系も追加された。
装備面では従来オプションだった「iDriveナビゲーション・システム・パッケージ」と「パーキング・サポート・パッケージ(バックモニターなど)」が、2015年4月に全車標準装備となった。
2015年10月のフルモデルチェンジでは、FFベースの2代目X1が登場したことで販売が終了した。
原稿執筆時点で掲載台数は約220台。価格帯は約30万~250万円で、平均価格は約90万円、平均走行距離は約5.8万kmだ。
総額100万円以内で最も多いのは、エントリーグレードの2WDのsDrive18i系で、7割以上を占める。中でもベーシックなsDrive18iが約5割を占め、次いでM社製のパーツを備える同Mスポーツパッケージが約4割となる。
どちらも走行距離10万km以下がほとんどで、5万km以下でも十分狙える。
▼検索条件
BMW X1(初代)×総額100万円以内×全国▼検索条件
BMW X1(初代)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。