MAZDA3セダン ▲2019年にデビューしたMAZDA3セダンの中古車平均価格が下落しています。そこで、オススメモデルについて考えてみました

魂動デザインを採用したスタイリッシュなセダンの平均価格が大きく下がっている

2019年5月に登場したMAZDA3は、次世代商品群の第1弾として新世代のマツダ車として登場したモデル。

源流は、1963年に登場したマツダの小型乗用車であるファミリアであり、2003年からはアクセラへと改名。そしてそのアクセラの日本国外でのグローバルネームである「MAZDA3」に改名されたという歴史をもっています。

そんなMAZDA3は、5ドアハッチバックボディをもつ「ファストバック」と4ドアの「セダン」の2つのボディタイプが用意されているのですが、中でもセダンはおよそ2年で40万円以上中古車平均価格が下がっているのです。
 

グラフ▲中古車平均価格は2020年8月が276.6万円でしたがそこから下降を続け、2022年6月には230.6万円と40万円以上の値下がり幅となっています

そんなMAZDA3セダンですが、いったいどんな個体がオススメなのか? モデル概要を振り返りつつ詳しく見ていきます。
 

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モデル概要
ゆったりとしたボディサイズが特徴的なクロスオーバー系ステーションワゴン

ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドと3つのパワートレインをもつセダン、アクセラの跡を継いで登場したMAZDA3セダンは、アクセラセダンの後継車種となっており、ボディサイズは先代型をほぼ踏襲。
 

MAZDA3セダン

搭載されるエンジンは、1.5Lと2Lの直列4気筒ガソリンエンジンと、1.8Lの直列4気筒ディーゼルターボエンジンの他、火花点火制御圧縮着火(SPCCI)を実用化したガソリンエンジンである「SKYACTIV-X 2.0(現在はe-SKYACTIV Xに改称)」を搭載したマイルドハイブリッド仕様という4種類を設定。
 

MAZDA3セダン▲こちらがSKYACTIV-Xエンジン

トランスミッションはファストバックの一部に設定される3ペダルMTは用意されず、全車で6速ATとなり、駆動方式は前輪駆動の他、全エンジンタイプに4WDが用意されるのも特徴となっています。
 

MAZDA3セダン▲ドライバーの操作感を重視して作られたシフトまわり

グレード体系はやや複雑ですが、1.5Lモデルが「ベースグレード」と「ツーリング」の2つ、2Lガソリンとディーゼルが「プロアクティブ」、「プロアクティブツーリング」、「Lパッケージ」の3つ、マイルドハイブリッド仕様も当初は、2Lガソリンとディーゼルと同じグレード体系でしたが、2021年11月の一部改良で装備充実で価格を抑えた「スマートエディション」と「Lパッケージ」の2グレードとなっています。

上級グレードになると本革シートや大径ホイールなどの装備がプラスされるものの、ベーシックなグレードであっても先進安全装備やレーダークルーズコントロールなどのアシスト系装備、Apple CarPlay&Android Auto対応のディスプレイオーディオ、Bluetoothなどは標準装備となっている点もうれしいポイントです。
 

MAZDA3セダン▲セダン専用のピュアホワイトレザー仕様も用意されている
MAZDA3セダン▲ゴルフバッグ2つを積載可能なラゲージスペース
 

狙い方その1|お安く狙うなら、総額200万円前半で狙えるプロアクティブツーリングを

安価な価格で狙うことができるMAZDA3セダンというと、現在のエントリーグレードである1.5Lガソリンモデルになると思われがちですが、実はセダンの1.5Lモデルは登場から1年後に追加されたモデルであり、現在安価で購入できる物件は、それよりも前に販売されたモデルが中心となります。

つまり、2Lガソリンや1.8Lディーゼルが中心となっており、総額220万円前後で狙うことができる物件の多くはこれらの中間グレードである「プロアクティブツーリング」がメインとなっています。

ただ、中には上級グレードのLパッケージも消臭存在しており、走行距離も2万km台以下がメインとなっているため、実は非常に買い得感の強いモデルと言えるでしょう。
 

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マツダ MAZDA3セダン(現行型・ディーゼル&2Lガソリンのプロアクティブ ツーリンググレード)×全国
 

狙い方その2|先進のパワートレインを搭載したマイルドハイブリッドモデルが欲しい!

「SKYACTIV-X 2.0(現在はe-SKYACTIV Xに改称)」を搭載したマイルドハイブリッド仕様は、ガソリンとディーゼルの良いところを組み合わせたエンジンに加えてモーターのアシストもプラスされるという、マツダ肝いりのパワートレインを搭載したモデルです。

それだけに登場時はエントリーグレードでも320万円ほど、現在は装備を厳選したスマートエディションが存在しますがそれでも280万円ほどのスタート価格(車両本体価格のみ)と高額となっているのが玉にキズ。

しかし、中古車で狙うならば総額で250万円を切る物件もそれなりに存在し(最安値は総額210万円ほど)、4WDモデルでなければ総額300万円でほぼすべての物件が射程圏内となるほど買いやすい価格となっているのです。
 

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マツダ MAZDA3セダン(現行型・SKYACTIV-X搭載グレード)×全国

このように、装備の内容を考えると非常に買い得感の高くなっているMAZDA3セダン。恐らく日本国内で長引くセダン不人気の波が影響しているのは間違いありません。

ですが、独立したトランクがあることで防犯性はもちろん、静粛性や追突時の安全性も高いのがセダンの特徴ですので、このボディ形状に抵抗がなければかなりオススメの1台です。
 

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文/小鮒康一 写真/尾形和美、マツダ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車はホンダ インサイト、初代パルサー、NAロードスター、S660など