現行型トヨタ シエンタが欲しいなら、予算150万円で低走行車が狙える【前期型】を要チェック!
2022/08/13
【中古車状況】予算100万円で狙える物件も出現
5ナンバーサイズミニバンでホンダ フリードと人気を二分するトヨタ シエンタ。ここにきて、現行型の中古車がかなりお買い得になってきました。
具体的には、2015年7月~2018年8月に生産された「前期型」を、予算100万円前後で狙うことができる状況です。
また、ガソリンモデルの上級グレードである「G」(新車時価格:198万円)で走行距離5万km以下のものが総額120万円以内で買えるものがあるし、「ハイブリッドX」(新車時価格:222万円)でも前期型なら総額140万円から見つかります。
人気モデルだけになかなか値落ちしなかった現行型のシエンタ。これくらいの相場になってくると気になるという人も多いのではないでしょうか。
このお手頃になっている前期型シエンタはどんなモデルか、また、具体的な中古車のオススメ条件を紹介します。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期)【モデル概要】全長の拡大と底床パッケージで広々空間に
2015年7月にデビューした2代目となる現行型のシエンタ。
コンパクトカー並みのサイズ感ながら、3列シートを備える室内の広さが魅力のモデルです。
先代にあたる初代のシエンタは、室内空間が限られていたために3列目席のスペースはかなり犠牲になっていましたが、現行型のシエンタはそのウイークポイントが解消されています。
ボディサイズは全長:4325mm × 全幅:1695mm × 全高:1675mm、ホイールベースは2750mmと、初代よりも一回り大きくなりました。
これによって3列目席にもスペース的な余裕が生まれるとともに、初代より厚みのあるシートを設置できるようになったのです。シートの幅も初代より70mm広くなっています。
シートの配置は、後ろにいくほどポジションが高くなるシアターレイアウトを採用。2列目、3列目でも圧迫感が少ない構造になっています。
ハイト系のミニバンに比べると全高は低くいですが、底床パッケージと2列目席下の薄型燃料タンク(およびハイブリッド車はバッテリー)により室内高は十分な高さが確保されています。
スライドドアの乗り込み部の高さも、初代より55mm低い330mmに設定されたことで、小さな子供や年配の方でも乗り降りがしやすくなりました。スライドドア部には手すりも設定されています。
乗車人数は2列目席がベンチシートになる7人乗りが基本で、上級グレードの「G」には2列目がキャプテンシートになる6人乗りも用意されました。
【デザイン】ビビッドなデザインで楽しさを演出!
デザインは初代がかわいい路線だったのに対し、2代目はトレッキングシューズをイメージしたアクティブなスタイルへと生まれ変わりました。
フロントとリアの黒いバンパーガーニッシュや丸みをもたせたスライドドア形状により、イタリア車やフランス車のようなイメージに仕上げられています。
ボディカラーはベーシックな白、黒、シルバー以外に、イエローやグリーンといったビタミンカラーやシックなブラウンなども設定。さらに、アクセントとなるバンパーガーニッシュなどもボディカラーによりブルーやブラウンをチョイスすることもできました。
中古車市場に流通している物件もカラーバリエーションが豊富なため、中古車でも「色選び」を楽しむことができるでしょう。
インテリアは立体造形で広がり感を演出。インパネにはアクセントとしてオレンジ色の加飾やステッチ加工が施されています。
【パワーユニット】ガソリンモデルとハイブリッドを設定
シエンタ(現行型)は、デビュー時から最高出力80kW(109ps)を発揮する1.5Lガソリンエンジン。そして、54kW(79ps)を発揮する1.5Lガソリンエンジンに45kW(61ps)を発揮するモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類があります。
トランスミッションはCVTで、駆動方式はガソリンモデルがFFと4WD、ハイブリッドはFFのみの設定になります。
燃費はガソリンモデルがFFで20.2km/L(「X Vパッケージ」は20.6km/L)、4WDが15.4km/L。ハイブリッドは27.2km/Lに(いずれもJC08モード)。
ハイブリッドにはモーターのみで走行することを選べる、EVドライブモードが備わります。
【機能・安全性能】先進安全装備はオプション設定
ガソリンモデル、ハイブリッドともにグレードは「X」と上級グレードとなる「G」を設定。ハイブリッドはどちらもオートエアコンが標準装備ですが、ガソリンモデルは「X」だとマニュアルエアコンになります。
ステアリングとシフトノブは「X」がウレタンで、「G」だと本革巻きに。キーを携帯していればスタートボタンを押してエンジンを始動できるスマートエントリーや両側電動スライドドアも「G」のみの設定になります(「X」は助手席側のみ電動で、スマートエントリーはオプション設定)。
また、デビュー時(前期型)は先進安全装備がレーザーレーダーと単眼カメラを使うToyota Safety Senseが全グレードオプション設定になっています。その内容は、緊急ブレーキのプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームのセットで、プリクラッシュセーフティは先行車に対応するタイプです(歩行者は未対応)。
先行車発進告知機能も全グレードオプション設定になっています。シフト操作時の急発進・急加速を抑えるドライブスタートコントロールは全グレード標準装備になります。
【オススメ中古車1】予算150万円以下で狙うガソリンモデル
なるべく予算を抑えて前期型を買いたいという人は、ガソリンモデルに的を絞りましょう。
最安値付近はエントリーグレードの「X」や燃費性能を高めるために装備を簡素化した「X Vパッケージ」が中心です。低価格帯でも「X」なら走行距離5万km前後のものも見つかるので、「装備は基本的なものでOK」という人は満足できるでしょう。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期) × 「X」 & 「X Vパッケージ」ただ、快適装備が充実したものが欲しいなら、予算を150万円くらいまで上げて、オートエアコンなどが備わる「G」を探すのがオススメ。
この予算なら「G」でも走行距離5万km以内のものが見つけやすくなるし、ボディカラーも好みのものを選べるでしょう。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期) × 「G」【オススメ中古車2】予算170万円以下で狙う走行距離少なめのハイブリッド
低燃費で静粛性にも優れたハイブリッドも豊富に流通しています。ハイブリッドの中古車は予算110万円前後から見つかりますが、この価格帯はエントリーグレードの「ハイブリッド X」が中心になります。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期) × 「ハイブリッド X」ただ、せっかくハイブリッドを探すなら本革ステアリングなどで高級感を高めた「ハイブリッド G」がオススメ。総額140万円から走行距離6万~8万kmの物件が、予算を170万円まで増やすと走行距離5万km以下のものが見つけやすくなります。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期) × 「ハイブリッド G」当時オプション設定だったToyota Safety Senseが搭載されている中古車は、非搭載車より10万円ほど高めの価格設定になっている印象です。
搭載しているかどうかは、問い合わせ時に確認をしておくと物件確認がスムーズになります。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型・前期)※記事内の情報は2022年8月2日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL