現行型トヨタ RAV4の中古車流通量が爆増中。登場から3年、初めての車検タイミングを見逃すな!
2022/08/04
人気のSUVを狙うなら、初めての車検タイミングを見逃すな!
依然として人気が高いジャンルのSUV。その中でも現行型トヨタ RAV4は特に人気の高いSUVの一つだ。
そんな現行型RAV4は、2019年4月の販売開始から「3年」ほどが経過し、狙い目の時期が訪れた。
この3年という時期は、「新車で購入された車が初めての車検を迎えるタイミング」で、中古車の流通量が一気に増えることが多く、RAV4も例にもれず爆増中である。
ご存じのとおり、車検を通すためにはまとまった費用がかかる。また、RAV4のような人気モデルは特に下取り価格が高くなることが期待できる。
そのため、「車検でお金をかけるより、下取りで得たお金を頭金にして別の車に乗り替えよう!」という人が一定数存在するのだ。
下取りされた多くの物件は中古車市場へ流れていくため、流通量は増加する。つまり、それは「中古車の選択肢が増える」ということ、なので、まさに狙い目の時期といえるわけだ。
以上の理由から、RAV4のような人気モデルは、初めての車検が訪れる「3年」というタイミングを見逃してはいけないのだ!
では具体的にはどれくらい中古車が増えているのか? 詳しい中古車状況とともにチェックしてみよう。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型)×全国中古車台数は2年で4倍に! ただし値落ちはあまり進んでいない
現行型RAV4の中古車はどれだけ増えているのか? まずは下記グラフをみてほしい。
約2年前の2020年6月時点での延べ掲載台数は557台、その1年後となる2021年6月には倍以上の1266台にまで増加した。
そして、その後も勢いはとどまらず、さらに1年後の2022年6月には2013台にまで増加。なんと、2年間で約4倍になっているのだ。
一方で、中古車の平均価格は不安定な状況が続いている。
2020年6月時点の平均価格は320.8万円。その後一時上昇傾向が見られたものの、2021年6月時点では320.3万円とほぼ同水準にまで戻った。
しかし、その後再び上昇基調に転じ、1年で約18万円アップの338.0万円になった。
基本的には需要と供給のバランスで価格が決まる中古車。台数が増えれば価格が下がるのだが、現行型RAV4にはその法則が当てはまっていない。
それだけ供給よりも需要が多い、つまり中古車の人気が高いということなのだ。
しかし、だからと言って必ずしも「中古車がおいしくない」というわけではない。
一部では新車とほぼ変わらない(もしくは新車よりも高い)物件も見られるが、当然ながら安い中古車もたくさん流通している。
また、これだけ台数が増えているため、ボディカラーやグレード、オプションの有無などの選択肢がかなり広く、新車にも負けないほどの自由度がある。
そして何よりも、「すぐに乗れる」というのは多くの人にとって大きなメリットになるはずだ。
もう少し安くなってから……と考えてる人もいるだろうが、新車の納車待ちがいつまで続くかわからない今、中古車価格がいつ下がるのかも見えてこない。
それに、今なら中古車の平均走行距離は約1.7万kmと短いし、販売店が展示用や試乗車として登録だけした登録済未使用車も約1割を占めているなど、新車に近い中古車も手に入れやすい状況だ。
中古車台数が豊富な今こそ、現行型RAV4は狙い目ではないだろうか。
【モデル概要】新開発の4WDシステムの採用などオフロード性能に磨きがかかったSUV
では現行型RAV4はどのようなモデルか、改めて振り返ってみよう。
2019年4月に登場した現行型RAV4。車の骨格となるプラットフォームは、RAV4の後に登場した現行型ハリアーと同じものが採用されているが、両車のキャラクターを明確に分けるためだろう、RAV4はオフロード性能が強調されたSUVに仕立てられた。
それを最も示しているのが、3種類も用意された4WDシステムだ。
パワートレインは2Lガソリンと2.5L+モーターのハイブリッドシステムの2種類あるが、このうち2Lガソリンエンジンを搭載したG Sパッケージとアドベンチャーには新開発された「ダイナミックトルクベクタリング4WD」が採用されている。
これは走行状況に応じて後輪トルクを左右独立で制御して旋回性能を高める機能と、4WD走行が不要なときは自動的にFF(前輪2WD)走行になる機能を備えた4WDだ。
その他の2Lガソリン車は、同社の他車でも採用されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」で、走行状況に応じて前100:後0~前0:後100の間で自動的にトルクを配分してくれるというもの。
またハイブリッドの全車に、これも同社のハイブリッド車には当たり前のように採用される「E-Four」が採用されている。
前輪をエンジンとフロントモーターが、後輪をリアモーターが担い、FFから4WD走行まで自動的に制御してくれるものだ。
もちろん、先進の安全走行支援技術「トヨタセーフティセンス」は全車に標準装備されている。
デビュー時のグレード構成は、ガソリン車がX/G/アドベンチャー/G Zパッケージ(価格が安い順)となり、車両本体価格は260万8200~334万8000円。ハイブリッド車はX/G(価格が安い順)で、車両本体価格は320万2200~381万7800円だった。
デビューして3年経つが、まだマイナーチェンジは行われていない。
しかし、2020年8月にはスマートフォンと連携が可能なディスプレイオーディオが全車に標準装備となる一部改良が行われた。
また、2021年12月にはハイブリッド車にも「アドベンチャー」グレードを設定、併せてボディカラーに新色が追加された他、ヘッドランプ(ハイブリッド車のみ)やアルミホイールのデザインが変更された。
以上を踏まえ、今狙うならどんな物件がオススメか紹介しよう。
手頃な価格で狙うならガソリン車の「X 2WD」を
最も手頃な価格で狙えるのが、ガソリン車のX 2WDだ。
Xは最も小さい17インチを履き、シート地が唯一ファブリック(他は合成皮革)になり、電動ではなく手動フロントシートになるが、他と同様に4つのUSB充電や左右独立フルオートエアコン、トヨタセーフティセンスは標準装備。
新車時の車両本体価格も最も安価な260万8200円だったが、原稿執筆時点では諸経費などを含む支払総額約240万円から狙うことができる。
ただし、原稿執筆時点での掲載台数は全体の1割程度となる70台ほどと、他のグレードに比べて少ない。
また、新車よりも安い車両本体価格260万円以下に絞ると、初期型の2019年式が中心で台数もさらに少なくなる。
新車時を超える物件でも、オプションのナビやサンルーフなどが装着され結果的にお得なものも見つかるため、いったん価格は絞らずに検索することをオススメしたい。
走行距離は1万km未満もあれば5万km超もありまばらだが、年式的にも機関系などの重要な部分に致命的な問題がある物件は希なはず。
タウンユースが中心で4WDにこだわらないのであれば、狙い目ではないだろうか
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型)×「X 2WD」×修復歴なし×全国RAV4らしさを求めるならガソリン車の「アドベンチャー」を
RAV4らしさを求めるなら、やはり4WD車がオススメだ。
中でも新開発の「ダイナミックトルクベクタリング4WD」を搭載し、専用のエクステリアを備えるアドベンチャーは、中古車台数が最も多くて選びやすい。
そのため、選択肢も豊富なので新車狙いの人にもオススメできそうだ。
また、もう一つのダイナミックトルクベクタリング4WD搭載車であるG Zパッケージ(新車時の車両本体価格334万8000円)と比べて、オプションのハンズフリーバックドアやバックカメラ、デジタルインナーミラーなど、装備が充実しているものも多く見つかるのもポイント。
ただし、新車時の車両本体価格は313万7400円だが、原稿執筆時点で修復歴なしで絞ると支払総額約290万円から狙うことができるものの、ほとんどの物件が新車時の価格を超えている。
だが、上記とおりオプションが装着されている物件も多ため、上記X 2WDと同様あまり価格を絞りすぎずにチェックしてみてほしい。
▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型)×「アドベンチャー」×修復歴なし×全国▼検索条件
トヨタ RAV4(現行型)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。