トヨタ プリウスをお得に買うなら、新車時より80万円以上安い前期型を要チェック!
2022/06/05
中古車市場では前期型が狙い時に!
2015年12月に、4代目となる現行型にフルモデルチェンンジしたトヨタ プリウス。燃費性能はJC08モード40.8km/L(「E」グレード)まで高まり、エコカーの代表格として現在でも確固たる地位を築いている。
このモデルからトヨタの新しい車作りの指針であるTNGAが取り入れられ、しっとりした上質な乗り味に仕上げられているのも特徴だ。
そんなプリウスは2018年12月にマイナーチェンンジを実施。中古車市場にもマイナーチェンジ後の後期型は流通しているが、今現在、お得かつ選びやすい状態にあるのは前期型なのだ!
現行型のプリウスは、約3770台が中古車として流通しているが、そのうち約2560台が前期型と選択肢はかなり豊富な状況。
そして、総額150万円という手頃な価格から走行距離5万km以下の物件を探すことができる。前期型の新車価格はエントリーグレードの「E」でも242万円だったので、かなりお得な水準になっていると言えるだろう。
ちなみに、先に挙げたマイナーチェンジでの大きな変更点は、フロントマスクのデザインと、先進安全装備であるToyota Safety Senseが全グレード標準装備になったという点だ。
デザインに関しては「前期型が古くさい」というより、「テイストが変更になった」という印象。
安全装備については、前期型の中にもToyota Safety Sense搭載車は多く存在する。
プリウス(現行型)の購入を検討している場合、デザインの好みがNGでなければ、お得に買える前期型の中古車をチェックしない手はない。
ここからはプリウス(現行型・前期)の特徴や、中古車市場でのオススメの選び方を紹介する。
▼検索条件
トヨタ プリウス(現行型) × 前期型(2018年11月以前) × 全国【ボディサイズ・デザイン】ワイド&ローなプロポーションを採用
前期型プリウスのボディサイズは全長4540×全幅1760×全高1470mm。これはホンダ シビック(4550×1800×1415mm)やマツダ MAZDA3(4460×1795×1440mm)に近いサイズだ。
デザイン面では2代目から採用されたトライアングルシルエット(真横から見たときに、おにぎりのような三角形に見えるスタイル)を継承しつつ、低重心パッケージでスポーティなイメージが強調されている。
前期型はフロントライトを鋭角にして、フォグランプへと続くプレスラインを強調。これによりアバンギャルドで攻撃的なイメージに仕上げられている。
インパネや前席エリアは、広々とした開放的なデザインが採用されているのが特徴。
また、後席も天井形状の工夫によって、ゆとりある車内空間が確保されている。
【動力性能・走行性能】新たに4WD車を設定
ハイブリッドシステムは、1.8Lエンジンとモーターを組み合わせたもの。
先代に比べて熱効率を大幅に高めるとともに、ハイブリッドシステムを小型・軽量・高効率化して、エントリーグレードの「E」で40.8km/L、その他のグレードで37.2km/L(いずれもFF車/JC08モード)という燃費性能を実現している。
ハイブリッドバッテリーは「E」と「A」系のFF車がリチウムイオン電池、その他のグレードはニッケル水素電池が採用された。
現行型プリウスは前輪に加えて、後輪を独立したモーターで駆動させる4WDシステム「E-Four」が設定されている。
ハイブリッドカーの代表格として多くの人から選ばれるプリウスは、雪国で暮らす人などから4WDの発売を熱望する声が多かっただけに、これは大きなトピックだった。
【安全性能・装備】上級グレードにToyota Safety Sense Pを標準装備
前期型プリウスはトヨタの安全パッケージであるToyota Safety Sense Pを「A」と「Aプレミアム」およびそれぞれのツーリングセレクションに標準装備(「S」、「Sツーリングセレクション」、「E」はメーカーオプション)している。
Toyota Safety Sense Pの主な機能は以下のとおり。
●プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキ)
●レーンデパーチャーアラート
●オートマチックハイビーム
●全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
また、「A」と「Aプレミアム」およびそれぞれのツーリングセレクションには以下の機能も標準装備された。
●ブラインドスポットモニター
●インテリジェントクリアランスソナー(巻き込み警報機能付き)
●シンプルインテリジェントパーキングアシスト
さらに、道路と車、車同士が直接通信して情報をドライバーに伝えるITSコネクトが全グレードオプション設定されている。
ちなみに、後期型では専用通信機であるDCMが全車標準搭載となり、オペレーターサービス、事故や急病時、あおり運転で困ったときにオペレーターが緊急車両の手配などを行ってくれるヘルプネットなどを利用できるようになっている。
最新の安全装備を求めるのであれば後期型となるが、前期型に設定されているToyota Safety Sense Pでもかなり手厚い装備ではある。
【オススメの中古車】Toyota Safety Sense P付きの中古車も探しやすい
2022年5月現在、現行型プリウスの中古車は約3770台流通しており、そのうち前期型は2560台ほどを占める。
価格帯は総額110万~300万円で、高価格帯はショップがカスタムしたコンプリートモデルのため、ノーマルの中古車だと高価格帯は総額270万円くらいが上限となっている。
前期型で最も流通量が多いのは2016年式(約1180台)、次いで2017年式(約940台)だ。これは2度目の車検タイミングで乗り替えられたものが中古車として市場に流通しているからだろう。
最安値帯となる予算150万円以下で買える中古車は約220台。総額110万円前後でも流通しているものはあるが、走行距離が10万km以上の「S」、または「E」となる。
走行距離10万km以下の中古車は総額130万円前後、走行距離5万km以下の中古車は総額150万円前後から見つかるようになる。
▼検索条件
トヨタ プリウス(現行型) × 前期型(2018年11月以前) × 総額150万円以下
装備を重視するならToyota Safety Sense Pやブラインドスポットモニター、インテリジェントクリアランスソナーの付いた物件が候補となる。
対象となるグレードは「A」「Aツーリングセレクション」「Sツーリングセレクション」だ。合わせると600台超の物件が流通しているため、条件などを絞り込んでも探すのに困ることはないだろう。
総額110万円から探すことができる。
▼検索条件
トヨタ プリウス(現行型) × 前期型(2018年11月以前) × 「A」「Aツーリングセレクション」「Sツーリングセレクション」【結論】流通量が多く、リーズナブルな前期型は今が買い!
現行型プリウスの前期モデルは流通台数が多いため、中古車の値落ち幅が大きくなっている状況だ。
2度目の車検タイミングが過ぎた前期型は最安値が車両本体価格で100万円を切り、総額150万円以下の中古車が増えてきている。
手頃な価格で現行型ハイブリッドを探している人にとって、いい条件の中古車が探しやすいはず!
▼検索条件
トヨタ プリウス(現行型) × 前期型(2018年11月以前) × 全国※記事内の情報は2022年5月28日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL