最新型レクサス ESを検討してるなら、新車価格より100万円以上お得な前期型を要チェック!
2022/05/30
2018年10月デビューの前期型が狙い時に
2018年10月に登場したレクサス ES。もともとは、日本でも販売されていたカムリプロミネントをベースにプレミアム感あるインテリアなどが与えられ、レクサスブランドがアメリカでスタートした際に販売されたモデルだ。
LSやGSなどレクサスのセダンはほとんどがFR(フロントエンジン・後輪駆動)ベースなのに対し、ESはFF(フロントエンジン・前輪駆動)プラットフォームを採用。
それにより、ミドルサイズながら広大な室内空間を確保し、エグゼクティブ感のあるインテリアが与えられている。
現行型のESは2021年8月にマイナーチェンジを実施。スピンドルグリルを中心にモダンなイメージが強調されるとともに、足回りやブレーキまわりが改良されて乗り心地や走りの性能も高められた。
しかしながら、その後期型の中古車はまだほとんど流通していない。一方で、マイナーチェンジ以前の前期型は250台近い選択肢があり、標準グレードの「300h」は総額430万円から狙うことができる。
ちなみに、後期型の新車価格は以下のとおり。
「300h」:599万円
「300h Fスポーツ」:651万円
「300h バージョンL」:715万円
前期型の中古車平均価格は522万円で、新車時より100万円以上安い中古車も見つけやすい。
そんなお得な前期型のESの特徴と、物件選びの際のオススメ条件を紹介する。
▼検索条件
レクサス ES(現行型) × 前期型(2021年7月以前) × 全国【ボディサイズ・デザイン】立体造形のスピンドルグリルがエレガントかつスポーティな表情を演出
ESのボディサイズは全長4975mm × 全幅1865mm × 全高1445mm。これはBMW 5シリーズ(4975mm × 1870mm × 1480mm)やメルセデス・ベンツ Eクラス(4955mm × 1850mm × 1450mm)とほぼ同じサイズだ。
プラットフォームはレクサス NXやトヨタ カムリ、ハリアーなどと同じものを採用しており、低重心設計が可能になっていることが特徴。ESはそれを生かして低く構えたスポーティな外観デザインを採用している。
ベースグレードとなる「300h」のフロントライトは、シンプルなLEDヘッドライト。「Fスポーツ」と「バージョンL」は3眼フルLEDヘッドライトが標準装備(「300h」はオプション)。リアコンビネーションランプもL字を3層にした立体造形で高級感を出している。
インテリアは、デビュー時にクラス最大だった12.3インチのワイドディスプレイを中心に構成。運転に集中できるコックピットと広がり感があり快適にくつろげる助手席スペースにより、乗員すべてがリラックスできるようデザインされている。
助手席インパネとドアトリムには夜になると間接照明のように優しく光るアンビエントライトを設置。「バージョンL」のリアシートには電動リクライニング機構が搭載された。
【動力性能・走行性能】高い静粛性とクラストップレベルの燃費性能を達成
ESは全グレード2.5L 直4ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルだ。
エンジンの最高出力は131kW(178ps)、モーターの最高出力は88kW(120ps)。最大トルクはエンジンが221N・m(22.5kg-m)、モーターが202N・m(20.6kg-m)になる。
搭載エンジンは燃焼効率を高め、デビュー時で世界トップレベルの20.6km/L(WLTCモード)を達成している。ハイブリッドバッテリーは小型化したうえで、リアシート下に配置。低重心化に貢献するとともに荷室容量の拡大にも役立っている。
また、プレミアムモデルらしい高い静粛性を実現するため、ノイズリダクションホイールや遮音性の高いアコースティックガラスが採用されているのも特徴だ。
スポーツグレードの「Fスポーツ」は、きめ細やかな減衰力の制御を行う電子制御式サスペンション“リニアソレノイド式AVS”を採用。また、前後のパフォーマンスダンパーによりボディ剛性のバランス向上と細かい振動の減衰吸収を行っている。
【安全性能・装備】世界初のデジタルアウターミラーを採用
ESは先進の予防安全パッケージであるLexus Safety System +を搭載している。主な機能は以下のとおり。
●昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能なプリクラッシュセーフティ
●レーダークルーズコントロール
●高度運転支援機能レーントレーシングアシスト
●先行車や対向車を眩惑しないようにハイビームの照射を制御するアダプティブハイビームシステム(300hはオプション)
●ロードサインアシスト
●パーキングサポートブレーキ 後方歩行者(バージョンLに標準装備)
●パーキングサポートブレーキ 後方接近車両(FスポーツとES300hはオプション)
●パノラミックビューモニター(バージョンLに標準装備)
そしてESで大きな話題となったのは、量産車世界初採用となったデジタルアウターミラーだ。
これはドアミラーの代わりにカメラが捉えた映像をフロントピラー部に設置された5インチディスプレイに表示するもので、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保。
ミラーより小型のカメラを使うことで斜め前方の視界が良くなるとともに、風切り音の低減にも役立っている。
【オススメの中古車】総額400万円台で狙える上級グレードを要チェック
2022年5月現在、ESの中古車は約240台流通しており、そのほとんどが前期型だ。中古車の価格帯は総額420万~680万円となっている。
そのうち、後期型の新車価格よりも約100万円以上安い総額500万円以下で狙える中古車は約90台で、ベースグレードの「300h」、「Fスポーツ」、「バージョンL」がまんべんなく流通している状況。
総額450万円前後から走行距離5万km以下のものが見つかる。低価格帯ではグレードによる価格差があまりないので、「Fスポーツ」や上級グレード「バージョンL」も選びやすい。
ただ、ESはそもそもプレミアムセダンなので、ベースグレードでも装備に不満はないだろう。
▼検索条件
レクサス ES(現行型) × 前期型(2021年7月以前) × 総額500万円以下
また、最安値ゾーンとなる総額420万円付近の中古車は、走行距離7万~9万km程度の多走行車が中心となっている。
数年でこれだけの距離を走っているということは、法人名義で登録されて高速道路を中心に走っていたものと考えられる。
ただ、中にはトヨタディーラーで販売されているものもあり、それらはディーラーがしっかりメンテナンスしていたものを下取りした可能性がある。加えて、最上級グレードの「バージョンL」が多いのも魅力だ。
購入費用を少しでも抑えたいという人にとっては狙い目だろう。
▼検索条件
レクサス ES(現行型) × 前期型(2021年7月以前) × 総額昇順最後に、ESを所有する先進性(と優越感)を味わいたい人にオススメなのが、デジタルアウターミラー搭載車。この装備は「バージョンL」のみオプションで選べ、2020年8月から「Fスポーツ」でも選べるようになった。
デジタルアウターミラー付きの中古車は約30台流通していて、価格帯は総額450万~650万円。グレードはすべて「バージョンL」だった。総額500万円以下だと5台しか流通していなかったが、この予算でも走行2万km前後のものが見つかる。
また、流通台数は少ないものの総額550万円を超えたくらいからデジタルアウターミラーに加え、上質な音響が堪能できるマークレビンソンのプレミアムサラウンドサウンドシステム搭載車が見つかるようになる。
▼検索条件
レクサス ES(現行型) × 「バージョンL」(2021年7月以前) + 「Fスポーツ」(2020年8月~2021年7月)【結論】お得に良コンデションを狙える前期型は要チェック!
初回車検を過ぎ、総額500万円以下の中古車が探しやすくなったES。まだデビューからそこまで年数がたっていないこともあり、低価格帯でも比較的条件がいい中古車が探しやすい。しかも「Fスポーツ」や「バージョンL」が見つけやすいのもうれしい点だ。
現在新車で販売されている後期型は足回りの剛性が高められていたり、先進安全技術が進化していたり利点はたくさんある。
だからといって前期型が見劣りするかというとそんなことはない。レクサスのプレミアムセダンにふさわしい性能と装備が奢られたモデルなので十分満足できるはずだ。
▼検索条件
レクサス ES(現行型) × 前期型(2021年7月以前) × 全国※記事内の情報は2022年5月25日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL