安い輸入コンパクトカーが欲しい! 総額50万円以下で買えるオススメ中古車5選
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / フォルクスワーゲン / ミニ / プジョー / フィアット / ハッチバック / クルマを選び始めた人向け / スモール / かっこいい / カジュアル / 207 / ミニ / 500(チンクエチェント) / 1シリーズ / ポロ
2022/05/08
「コンパクトカー」に絞れば、輸入車だって総額50万円以下でOK
世の中には「たとえ1000万円出してでも、程度の良い旧車を狙い撃ちしたい!」という超マニアックなニーズもあります。しかし、一般的には「総額50万円以内ぐらいの予算で、何らかの中古車を気軽に買いたい」というのが、世の中のメインストリームではあるでしょう。
国産車の中古車であれば、総額50万円以内という限られた予算であっても「けっこういいやつ」が買えます。
しかし、「輸入車」の場合はどうなんでしょうか?
「総額50万円以下で輸入車を買うのはさすがに無理でしょ」と思うかもしれませんが、大柄な車ではなく「コンパクトカー」に絞ってみれば、総額50万円以下という限られた予算であっても、まずまずいい感じの輸入車を探すことはできるのです。
ここでは、そんな「けっこうオススメできるアンダー50万円級輸入コンパクトカー5選」を選出してみました。
【U-50万円級 オススメ輸入コンパクトカー①】ミニ ミニ(2代目)
ミニという車は、もともとは1959年に英国で生まれた傑作小型車でした。その商標をドイツのBMWが買い取り、BMWによる現代の技術と現代のデザインセンスでよみがえらせたのが、現在販売されているミニです。
英国車だった元祖ミニのエッセンスを取り入れたポップなデザインと、元祖ミニと同様のキビキビした走行フィールが魅力的な現代のミニは、2002年から2007年まで販売された初代であれば、総額50万円以下どころか「総額30万円以下」でも探すことができます。
けれども初代ミニは年式的にいささか古く、また作り自体にもやや微妙な点があったため、基本的には「かなりマニアックな選択肢」です。輸入中古車の目利きに自信がある人以外は正直、選ぶべきではないと考えます。
しかし、2007年から2014年まで販売された2代目ミニであれば、機械自体の信頼性は初代よりもずいぶん高く、また年式的にも比較的新しいということで、一般的なユーザーにもそれなりにオススメすることができます。
2代目ミニの中古車価格は総額30万~300万円とかなり上下に幅広いのですが、「総額50万円以下」のゾーンで約40台の中古車を見つけることができます(※2022年4月下旬現在)。
これら約40台の物件の中から「内外装がなるべくキレイなもの=手荒く扱われた形跡がないもの」で、なおかつ「正規ディーラーでの整備履歴が直近まで続いているもの」を記録簿によって確認しながら選べば、ミニならではの「ポップな内外装デザインとゴーカートのようにスポーティな走り」を堪能できるはずです。
グレードはベーシックな「ワン」でも十分と言えば十分ですが、もしも前述した条件を備えた「クーパー」を見つけることができたなら、装備の面でも走りの面でも、そちらを選んだ方が満足度は高いでしょう。
【U-50万円級 オススメ輸入コンパクトカー②】フォルクスワーゲン ポロ(3代目)
カーセンサーのデータベース上では「3代目」ということになりますが、本国ドイツで発売された初代から数えると5代目にあたるフォルクスワーゲン ポロも、総額50万円以下の予算感で輸入コンパクトカーを探す際には大注目すべき存在です。
ポロは、コンパクトハッチバックの世界的定番モデルであるフォルクスワーゲン ゴルフよりひと回り小さなモデルとして、1970年代から世界中で愛されてきました。
2009年から2018年まで販売された5代目(カーセンサーのデータベースでは3代目)のポロは、フォルクスワーゲンならではの高剛性な車台とボディに「TSI」というダウンサイジングターボエンジンと、「DSG」というツインクラッチ式のATを組み合わせています。
これにより、小さな排気量でありながらもパワフルで、なおかつキビキビと高効率でもあるという走りを実現させています。
総額50万円以下で狙えるのは2011年式ぐらいまでの初期モデルですが、ミニの場合と同様に「内外装がなるべくキレイなもの=手荒く扱われた形跡がないもの」で、なおかつ「正規ディーラーでの整備履歴が直近まで続いているもの」を記録簿によって確認しながら選べば、そうそう大ハズしはしないでしょう。
ただ、最初期の2009年に輸入された「1.4コンフォートライン」というグレードは、フォルクスワーゲン自慢のダウンサイジングターボエンジンではありませんので、安いからという理由で飛びつかないことをオススメします。
また、DSGというトランスミッションの一部は不具合の可能性によりリコール対象となったのですが、今やほとんどの対象物件はリコール対策済みですので、特に心配する必要はありません。
【U-50万円級 オススメ輸入コンパクトカー③】プジョー 207(初代)
「硬質なイメージとデザインのドイツ車」よりも「しなやかなフランス車」の方がお好みの場合は、フランスのプジョーが2007年から2012年まで販売した207が注目株となります。
プジョー 207は、世界的な大ヒットで歴代プジョー最多生産台数(590万台以上)を記録した206の後継モデル。基本となる1.6LガソリンエンジンはプジョーとBMWが共同開発したもので、2代目ミニと共通です。
ミニと共通の活発なエンジンと、いかにもフランス車らしいしなやかな足回りが魅力となるプジョー 207ですが、装備の面でも「左右独立式オートエアコン」や「チルト&テレスコピックステアリングホイール」「雨滴感知式オートワイパー」「革巻きステアリングホイール」を全車に標準装備するなど、なかなか充実しています。
デザインも走りも魅力的なプジョー 207ですが、4速ATは、場合によってはトラブルが発生する可能性もあります。本当は「プジョー 207の一部グレードに設定された5速MTがオススメ」と言いたいところですが、なかなかそうもいかないと思いますので、「走行距離が少なめな4速AT車がオススメです」と申し上げておきます。
走行距離7万km以下で、なおかつディーラーでの定期的な点検整備の履歴が確認できるものであれば、総額50万円以下の物件でも基本的には、ATに問題が生じていない場合が多いでしょう。
【U-50万円級 オススメ輸入コンパクトカー④】BMW 1シリーズ(初代)
「プジョー 207よりもスポーティというか硬派なイメージがあるコンパクトカーの方がお好み」であれば、BMWが作った初めてのコンパクトカーである1シリーズがいいでしょう。
2004年から2011年にかけて販売された初代BMW 1シリーズは、サイズやカテゴリー的にはフォルクスワーゲン ゴルフに相当するCセグメントの小型5ドアハッチバック。
ただ、このクラスの小型車は99.9パーセントがFFレイアウト(前輪駆動)であるのに対し、初代1シリーズは、より上級な3シリーズなどと同じFRレイアウト(後輪駆動)を採用。
その分、一般的な小型車とはずいぶん異なる「良好で甘美なステアフィール」を楽しむことができます。
何種類かのグレードやエンジンが設定されていた初代BMW 1シリーズですが、総額50万円以下の予算で狙えるのは「116i」というグレードが中心。
これは最高出力115psの1.6L直4 DOHCエンジンを搭載するものです。出力自体はさほど高くはありませんが、いかにもBMWのエンジンらしい高回転域までシュンシュン回る楽しさを味わうことができます。
基本的には頑丈な車ですが、BMWの伝統として(?)冷却系部品の定期的な交換は必須で、その他のセンサー類なども新車時から無交換であったなら、中古車として購入した直後に要交換となってしまう可能性もあります。
しかし逆に言えば、そのあたりの部品がここ2年以内に交換されていることを整備記録簿で確認できる物件で、内外装がシャンとしているものであれば、まだまだBMWらしいスポーティな走りを楽しむことができます。
【U-50万円級 オススメ輸入コンパクトカー⑤】フィアット 500(現行型)
先にご紹介したミニは、往年の英国車だった元祖ミニをドイツのBMWが復活させたモデルですが、こちらフィアット 500は、イタリアのフィアットが1950年代に発売したNUOVA 500というモデル(アニメ『ルパン三世』でお馴染みかもしれません)を、フィアット自身が2007年に復活させたものです。
往年のNUOVA 500をモチーフとしている内外装デザインはかわいらしいものですが、決して「かわいすぎる」ということはないため、性別や年齢を問わず、多くの人に似合うはずです。
パワーユニットは1.2Lまたは1.4Lの4気筒エンジンの他、0.9Lの2気筒ターボというちょっと変わったものがあります。この0.9L 2気筒ターボがすこぶる気持ちいいのですが、残念ながら総額50万円以下では探すことができません。
そのため、予算50万円以下で買う場合は1.4Lまたは1.2Lということになるわけですが、高速道路を使って遠出をする機会がそこそこ多い人は、パワーに余裕がある1.4Lの方がいいでしょう。とはいえ、「家の近くで乗る場合が中心」という人であれば、軽量な1.2L直4エンジン搭載車でも普通に十分です。
これといって機械的な弱点もない車ですので、購入時は「内外装がなるべくキレイなもの=手荒く扱われた形跡がないもの」で、なおかつ「正規ディーラーなどでの整備履歴が直近まで続いているもの」を記録簿によって確認しながら選べば、そんなに大ハズしすることはないはず。
ぜひともこのかわいらしいビジュアルと、そんな見た目とは裏腹な「けっこうキビキビした走り」を、総額50万円以下で堪能してみてください。