ダイハツ ウェイク ▲タントの上をいく全高の高さが魅力のウェイク。上いく……ウエイク……ウェイク……?

ドデカク使えるウェイクがかなり狙いやすい価格になってきた!

軽自動車の定番ジャンルとして、今やすっかり定着した感のある「スーパーハイト軽ワゴン」。これは、ボディサイズに制限のある軽自動車をより広々と使えるようにと全高を高めたモデルの総称。その元祖とも言えるのが、2003年に登場した初代タントといわれています。

その使い勝手の良さからファミリー層に絶大な人気を誇る一方で、実用車としての生活感の強さを感じてしまうのもまた事実。

そこで、スーパーハイト軽ワゴンでありながら、遊び心満点のアウトドアアクティビティの相棒として使える車としてリリースされたのが、2014年に登場したウェイクだったのです。

「ドデカク使おう」というキャッチコピーが表すように、全高が非常に高められており、その数値はタントを余裕で上回る1835mm。これは2022年3月執筆時点で、販売されているダイハツの軽乗用車の中で最も高い全高となっています。

その結果、荷室にはゴルフバッグを立てて収納できるほど。さらに、荷室フロア下には90Lという大容量(4WD車は16L)を誇るアンダートランクを備えているため、ボードを外せば、高さをもつ観葉植物のようなものも余裕で積載できる点も魅力です。
 

ダイハツ ウェイク ▲アンダートランクのフタを外せば写真のように背の高い観葉植物などもスッポリ納めることができる

また、車内には多数の収納スぺースが設けられているため、ちょっとした小物類も効率的に収納できる点も遊びの相棒としては頼もしいポイントでしょう。
 

ダイハツ ウェイク ▲大小様々な収納スペースが用意されるのもウェイクの魅力のひとつ

パワートレインは多くのスーパーハイト軽ワゴンと同じく、ターボと自然吸気の2種類のエンジンとCVTの組み合わせ。ターボなしモデルでも平坦な路面の街中での移動では過不足ない走りを見せてくれますが、アクティブに使いたいと考えているのであればターボモデルがオススメ。

もともと1トンほどあるボディに遊び道具を満載して友人や家族を乗せての長距離移動を考えると、パワーに余裕があるに越したことはありません。

特に、ウェイクは背が高く空気抵抗も大きくなるので、自然吸気モデルでは高速道路の上り坂などで物足りなさを感じてしまう可能性が高いのです。
 

ダイハツ ウェイク ▲軽自動車の中でもウェイクは大きく重いため、できれば余裕のターボモデルを選びたいというのが本音

気になる安全装備ですが、デビュー当初から「スマートアシスト(スマアシ)」と呼ばれる先進安全装備を備えたグレードが存在していました。これらのグレードには「SA」が付くためすぐに判別が可能です。

このスマートアシスト、2016年5月に「スマアシII」、2017年11月には「スマアシIII」になり、グレード名も「SAII」から「SAIII」へと進化しています。

言うまでもなく、新しいものほど高性能となっています。
 

ダイハツ ウェイク ▲万が一のとき、あるとないとでは大違いの先進安全装備はマストで装着車を選んでおきたい

気になるウェイクの中古車平均価格と掲載台数の推移は?

このように、広い室内空間をアクティブに楽しむにはもってこいのウェイク。登場から7年以上が経過し、中古車としての価格もかなりこなれてきました。

両側スライドドアなど、コストのかさむ装備を多くもつスーパーハイト軽ワゴンは新車時の車両価格がやや高め。ウェイクも御多分に漏れず、ノンターボの中間グレードであっても150万円、高いものでは190万円を超えていました。

しかし、中古車の平均価格はその中間グレードの価格を大きく下回る120万円台中盤まで下がってきており、新車時よりも60万円近く安くなっているのです。
 

ダイハツ ウェイク

その中古車平均価格に関しても、2020年1月の時点で135.5万円でしたので、順調に値下がりをしていると言えます。

一方の流通量は安定して2000台を超えており、もはや選びたい放題と言ってもいいレベルとなりました。

ただ、ここまで台数が多いとどんな仕様を狙っていいのか悩んでしまう人も多いハズ。そこで、ここからは筆者の独断と偏見でオススメな仕様をいくつかピックアップしてみました。
 

▼検索条件

ダイハツ ウェイク(現行型)×全国

家族や友達と遊びに行きたい!
支払い総額150万円以下×「SAIII」系 × ターボエンジン

ダイハツ ウェイク ▲ウェイクは一部改良後もそこまでエクステリアは大きく変更されていないが、ボディカラーのラインナップがこまめに変更されている

高速道路で少し遠方までドライブする際や、海や川、アクティブに遊びにガンガン使うのであればこそ、ターボエンジンと先進安全装備、どちらも捨てがたい……。

ということで、そんな方にオススメなのはスマートアシストIIIを搭載しており、なおかつターボエンジンを搭載したモデル。価格は新車の中間グレード以下となる支払い総額150万円以下に設定。

安い部類の物件では走行6万~7万km台で総額110万円台というものもありますが、やはり少しでも長く使いたいとなると、狙い目は走行距離の短い物件。走行距離1万km未満で総額150万円を切る物件も見つかります。

新車のターボモデルが車両本体価格だけで170万円からということを考えると、かなり買い得感が高そうです。

▼検索条件

ダイハツ タフト(現行型)×支払い総額150万円以下 ×ターボエンジン搭載 ×「SAIII」系 ×全国

日常で乗り回せるアシを安く手に入れたい!
支払い総額100万円以下 × ターボエンジン搭載車 × 衝突被害軽減ブレーキ装着車

日常使いの車を探しているが、そこまで予算はかけられない。

だけど、ターボエンジンや先進安全装備は捨てがたい! という人には、スマアシIIIではないモデルを狙うというのもひとつの手と言えるでしょう。さすがに最新モデルに比べれば性能は劣りますが、全くないのとは雲泥の差です。
 

ダイハツ ウェイク ▲初期のスマアシでも誤発進抑制機能なども備わるため、やはり装着車を選びたいところ

そして、価格は総額100万円以下に。走行距離にこだわりがないという人であれば、10万km台の物件を見てみると、総額70万円台前半というものも存在しました。

さすがに6万km台以下の走行距離の物件は修復歴アリとなりますが、しっかり修理がなされているのであれば、あえて修復歴アリの物件を狙って、予算内に収めるというのもひとつの手段かもしれません。
 

▼検索条件

ダイハツ ウェイク(現行型)×支払い総額100万円以下 ×ターボエンジン搭載 ×衝突被害軽減ブレーキ ×全国

このように、登場から7年が経過して平均価格が下がってはきているものの、大幅な値崩れはしていない(特にターボモデル)ことから安定した人気ぶりが分かるウェイク。

十分に楽しんで、充実した安全装備も満喫できるということも、また魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。
 

▼検索条件

ダイハツ ウェイク(現行型)×全国

※記事内の情報は2022年3月3日時点のものです。
 

文/小鮒康一、写真/ダイハツ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。