一時期人気だった箱型コンパクトカーが欲しい人必見!知る人ぞ知るトヨタ カローラルミオンが50万円以下で手に入る!?
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / クルマを選び始めた人向け / カローラルミオン / 竹井あきら
2021/09/12
あまり知られていないけど
トヨタ カローラルミオンをご存じ?
カローラルミオンは、その名のとおりルーミーな、つまり広い室内空間をもつカローラだ。善良なネーミングなのにもかかわらず、ルックスは大きなbBというちょいワルテイスト。
そんな「笑いながら怒る人」を見たときのような戸惑いから、つい目が泳いでしまって注目されないせいか、ルミオンの平均中古車価格は50万円を大きく下回っている。
今こそ泳いだ目を上陸させて注目してほしい。
トヨタ カローラルミオン(初代)って、どんな車?
改めてカローラルミオンのおさらいをすると、デビューは2007年10月。
トヨタが、2016年まで北米で展開していた若者向けブランド「サイオン」からリリースされていた「xB」を日本仕様に仕立て直して導入、2009年12月と2013年1月にマイナーチェンジを受け、2015年いっぱい、この1代限りで販売を終了した。
エンジンは1.5Lと1.8Lがラインナップされ、1.8L車には4WDも用意。新車時の価格は168万~242.6万円だった。
1回目のマイナーチェンジでは内外装のお色直しと燃費向上が図られ、前席はスポーツシートに変更された。2回目では再び燃費向上、またコーナリング時に車体を安定させる横滑り制御機能「VSC」とタイヤ空転抑制機能「TRC」が全車標準装備された点にも注目したい。
それ以前は、「VSC」が1.8L車にのみオプション設定となる。2021年9月現在、流通しているのは約380台。2回のマイナーチェンジを境に前/中/後期とすると、約200台/約130台/約40台。そのうち、約170台/約80台/若干台が50万円以下のプライスタグが付いている。
▼検索条件
トヨタ カローラルミオン × 全国お気づきのとおり、デビューから13年以上、最後のマイチェンからも7年以上が過ぎた。狙い目の物件がお得感のある価格になったのは目が泳いでいたためではなく、重量税アップや3度目の車検を迎えるタイミング、つまり時が満ちたから。
bBやキューブがブレイクしまくっていたあの日は遠く、キャラを立てたい勢はSUVへ、コンパクトかつ室内空間が欲しい勢は軽ハイトワゴンへと流れ去っていった近年、注目度が下がっている今、このルミオンの存在に気づいたあなたにチャンス到来である。
カローラルミオンは、前述のとおりbBよりも大きなボディサイズをもち、全長は410mm長く、全幅は70mm広く、対して全高は5mm低い。車名に冠するカローラよりもひと回り大きい「オーリス」などと共通のプラットフォームを採用し、カローラ初の3ナンバー枠となっている。ちょっと大きめで立派だ。
しかも、今どき貴重なこのカクカクしたボクシーなボディスタイル! 横から見るとウエストラインが高くグラスエリアは薄い。それによってアメリカンな重量感と、チョップトップ風でスポーティな雰囲気も併せ持つ。さすがベースのxBが北米生まれだけある。
高いウエストラインの内側は、ゆったりと包まれ感のある室内空間だ。後部とハッチ部はプライバシーガラスになっているのもポイントが高い。
大人5人乗車でも十分対応でき、後席にチャイルドシート2個付けも余裕。しかも、後席に座っても膝まわりがゆったりしている。
それでいて、最小回転半径は5.2mと小回りも利くから、「ミニバン未満で十分だし取り回しやすいからむしろいい、ただしコンパクトカーでは手狭」というかゆい所に手が届くサイズ感だ。
カローラ的な安全装備も抜かりない。頚椎への衝撃を緩和するWILコンセプトシートを採用し、サイドエアバッグと後席までカバーするカーテンシールドエアバッグが全車に標準装備されるのは、大切な人を乗せるにふさわしい。
加えて、隙あらば収納! という勢いで収納スペースがたくさん用意されているので使い勝手がすごくいい。例えば、後部座席の下やラゲージルームの床下なども、すべからく収納できる。何を納めるか考えるだけでも1週間くらい楽しめそうだ。
というわけで、「こわもてだけどいい人」的な良さが盛りだくさんの、今注目すべきカローラルミオンのオススメ物件を探してみよう。
クールなファミリーカーとして使いたい!
特別仕様車「On Bリミテッド」
まずは、ファミリーカーとしての1台をピックアップ。
子供を乗せるなら安全第一で、VSC&TRC搭載の後期型をチョイス。そして、子供の食べこぼしもさっと拭き取れる合成皮革のシート地を採用した特別仕様車「On Bリミテッド」はいかがだろう。
On BのBはブラックのBで、ホワイトステッチが効いたシートや本革巻ステアリングホイールの黒、インパネまわりにもピアノブラック塗装が施されたインテリアで、スマートキーやプッシュ式スタートボタンも奢られて、パパもママも満足いただけるのではなかろうか。
こちら、特別仕様車なだけあって、価格は少し色を足して70万円付近が多い印象。後期型かつ走行距離が5万km以下の物件もあるので、ぜひともチェックを。
▼検索条件
トヨタ カローラルミオン(初代) × 1.5 G On B リミテッド ×1.8 S On Bリミテッド × 全国贅沢気分を味わいたい!
少しリッチに「エアロツアラー」
せっかくだから贅沢な気分を盛り上げ、いばりも利く「エアロツアラー」もチェック。
「エアロツアラー」は1.5L車/1.8L車ともに、最上級グレードをベースにフルスポイラーと革巻きステアリング&シフトノブなどが装飾されたもの。
しかも、1.8L車ならプロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックも備わる。
こちらは、50万円以下を見てもかなり60台近くの物件がヒットすることから、よりじっくり選びたい人には良い条件だと言える。低走行車をお望みの方は、前期型よりも後期型を選ぶのが良いだろう。
もちろん、余裕の排気量で高速もゆったり行けるから、満員乗車で遠出なんてシーンにもぴったりだ。
▼検索条件
トヨタ カローラルミオン(初代) ×エアロツアラー × 全国あまり存在を知られていないだけで、実はとても優秀なカローラルミオン。「箱型コンパクトカー」に魅力を感じつつも購入を迷っている方こそ、安くなっている今、早めにアクションするべし!
▼検索条件
トヨタ カローラルミオン × 全国※記事内の情報は2021年9月9日時点のものです。
ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。