【日産 ピノの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
タグ: 日産 / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / スモール / 安い / ピノ / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/08/08
日産 ピノの中古車は今
2007年1月に登場した日産 ピノは、スズキ アルトのOEM供給モデル。ただ、随所に日産オリジナルのデザインが盛り込まれているのが特徴だ。
ベースとなったアルトが、2006年12月にモデルチェンジを受けた後期型だったので販売期間は3年と短く、この間に改良などは行われていない。
生産終了から10年以上経過していることもあり、グレードによる価格差はほぼなくなっていて、ほとんどの中古車が予算50万円以内で購入することができる。
ここからはピノの特徴や中古車相場について紹介する。
▼検索条件
日産 ピノ(初代)× 全国ピノ(初代)の特徴と中古車相場
■ピノ(初代) DATA
生産期間:2007年1月~2010年2月
中古車流通量:約140台
中古車価格帯:10万~40万円
■ピノ(初代)の特徴
1990年代~00年代初頭までの日産には、軽自動車のラインナップがなかった。
そこで、日産は軽自動車を製造するスズキと三菱から、OEM供給を受ける形で軽自動車のラインナップを拡充。
ピノは、モコ(スズキ MRワゴン)、NV100クリッパー(三菱 ミニキャブバン)とクリッパートラック(三菱 ミニキャブトラック)、オッティ(三菱 eKワゴン)に次ぐ軽モデルとなった。
ベースは2004年9月にデビューし、2006年12月にマイナーチェンジを受けたスズキ アルト。
全高はFF(前置きエンジン・前輪駆動)で1500mm、4WDで1510mmに抑えられているため、高さ制限のある立体駐車場にも入れることが可能だ。
一般的にOEM供給されたモデルはメーカーのエンブレムだけ変えられるケースがほとんどだが、ピノはフロントグリルに当時の日産が採用していてウインググリルを連想させる四角い穴が開けられた。
当時の日産が広告で展開していたキーワードは、“「SHIFT_ lovely days」軽でかわいい毎日をシフトする。”というもの。
その言葉を体現するように、四角と丸を組み合わせた親しみのあるフロントフェイス、長方形デザインの中にカーブしたラインを入れることでアイコニックなイメージを強調したリアコンビライトなど、かわいい雰囲気のデザインが与えられた。
また、雪の結晶をイメージさせるホイールキャップは、日産専用デザインになる。
インテリアには、ミルクキャラメル色でやわらかい肌触りの日産専用シートファブリックを採用。
シートには目の形が星形のサイコロ柄がデザインされている。これは、サイコロの数字を“36524”と並べ、「365日24時間一緒に輝く」というメッセージを込めたものだった。
空調やオーディオのスイッチは、小柄な人でも手が届きやすい位置に配置。フロントシートは240mmのスライド量で、体型に合わせて最適なドライビングポジションが取れるように設計された。
リアシートの背もたれを倒すと、ほぼフラットな荷室を作ることができる。
グレードは、エントリーグレードの「S」と上級グレードの「E」が用意され、それぞれ4WDとなる「S FOUR」と「E FOUR」も設定。
トランスミッションはS系が5速MTと3速AT、E系は4速ATが搭載された。ABSは全グレード標準装備となっている。
2009年12月にはスズキ アルトがフルモデルチェンジ。これに伴い、ピノも2010年2月で販売が終了した。
■ピノ(初代)の中古車相場
生産終了から10年以上たっていることもあり、グレードによる価格差はほぼなくなっている。
そのため、まずは上級グレードの「E」から探し始めるのがオススメ。
ただ、低価格で買える「財布にやさしい軽自動車」であることが大きなセールスポイントだったため、新車時価格が100万円を切っていたベースグレードの「S」が約7割を占めている状態だ。
総額20万円以下の最安値帯では、走行距離8万km以上の物件が多いものの、中には5万km程度の物件を見つけることもできる。
上級グレードの「E」の中古車は約20台流通していて、価格帯は「S」と同様に総額10万~30万円。30万円に近い価格帯では走行距離5万km前後のものもある。
なお、「S」のみに設定された5速MTも20台ほどが流通している。こちらも数は少ないものの、予算30万円で走行距離5万km前後のものを見つけることができる。
▼検索条件
日産 ピノ(初代)× 全国※記事内の情報は2021年8月2日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL