現行メルセデス・ベンツ CLSクラスが想像以上に安くなった2つの理由
2015/06/10
ここ3ヵ月で11~12年式の平均車両価格が約40万円も下落!
メルセデス・ベンツの現行CLSクラスといえば、ドイツ車なのにちょっとイタリアンクーペにも通じる色気を備えた個性的4シーター・クーペ。新車価格は最も安いグレードでも765万円、最上級グレードでは1248万円となる超高級車なわけですが、その11~12年式の中古車が今ずいぶん安くなってきました。
具体的には、今年2月末は約580万円だった11~12年式現行CLSクラスの平均車両価格が、6月10日現在で約540万円に。モデル全体の平均車両価格で見ても、約590万円から約568万円となり、約22万円と大きく値下がりしています。そして個別の物件で見ると、さらにお手頃な現行CLSがゴロゴロしています。
中古車の価格というのは1台ごとに違いますので一概にはいえないのですが、12年式のCLS350であればざっくり言って支払総額500万円台から探すことができるでしょう。それも「オンボロの何か」というわけではなく、走行距離せいぜい3万km台までの物件を、です。
最大の下落要因は「車検サイクル」
11~12年式現行CLSクラスの中古車相場が大きく下がってきた理由は2つあります。
ひとつは、いわゆる初回車検のタイミング。12年式のCLSはちょうど今年最初の車検を迎え、そしてデビュー年次である11年式はすでに初回車検を迎えました。現行CLSのようなラグジュアリー系モデルというのは、世間一般のイメージとしては「新しいうちが花」という側面が結構ありますので、初回車検のタイミングで、つまり新車から3年が経過すると、どうしても相場が大きく下がる傾向があるのです。
「超最新のラグジュアリーモデル」であることに強いこだわりを持っている人は別ですが、もしもそこにさほどの重きを置いていないのであれば、初回車検のタイミングでグッと価格が下がったラグジュアリー系モデルというのは結構な狙い目です。
そして、もうひとつの理由が「諸般の事情による立ち位置の微妙な変化」です。
冒頭で申し上げたとおり、CLSクラスの魅力の根源は「ドイツ車なのにちょっとイタリアンクーペにも通じる色気を備えた個性的4シーター・クーペ」という点にあります。先代のCLSはそれで良かったのですが、現行CLSが登場した2011年6月から2年4ヵ月後の2013年10月、セダンのSクラスがフルモデルチェンジを受けました。で、その現行Sクラスが、セダンではあるものの何となくクーペ寄りなテイストも感じさせる、つまりCLSクラスに若干通じるデザインを備えていたのです。
Sクラスクーペの登場でCLSの存在そのものがやや微妙に?
これによりCLSクラスの立ち位置がやや微妙になったのですが、それに追い打ちをかけたのが2014年10月の「Sクラスクーペ」の登場です。
こちらはCLSクラスと違って2ドアクーペですが、それでもSクラスらしい威風堂々としたニュアンスと、そしてCLS以上に流麗なデザインを同時に備えた好モデルです。それにより、何となくですがCLSが「中途半端」な立ち位置になってしまった感は否めないでしょう。「どうせなら4ドアのSか、そうでなければいっそ2ドアのSクーペを買うよ」と。結果、現行CLSクラスの中古車相場はさらなる下落へと転じたと考えられます。
ということで中古車ハンターの目から見るとかなりの狙い目となった現行CLSクラスですが、そうは言っても総額500万円以上の車ですので、万人にオススメしたいタイプの車ではありません。しかし比較的潤沢な予算をお持ちで、そして「上質かつ個性的で、それでいて買い得感のある輸入車を探している」という人にとっては注目に値する値動きかと思います。
今回は、下記リンクにて総額600万円以下のカーセンサーアフター保証対象車をピックアップしましたが、気になる方はそれ以外の物件も、ご覧になってみてください。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ CLSクラス(現行型)×総額600万円以下×CSA保証対象車※プランでCSA保証を付けた場合、総額600万円を超える場合があります
この記事で紹介している物件
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