大人のコンプリートスポーツ

  • スバル レガシィツーリングワゴン 2.5 GT tS 走り|ニューモデル試乗
  • スバル レガシィツーリングワゴン 2.5 GT tS インパネ|ニューモデル試乗
  • スバル レガシィツーリングワゴン 2.5 GT tS フロントシート|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

現行モデル初のコンプリートカー

STIが手がけるベース車の運動性能を向上したコンプリートカー。現行レガシィとしては初で、このモデルより装備仕様をハンドリング主体に磨き上げ、新たに「tS」というブランドで名称統一。2010年11月7日までの600台限定販売(B4/ツーリングワゴンの合計)、全国のスバル特約店で購入できる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

どうしてこんなに気持ちいいのか

STIが提唱する「強靱でしなやかな走り」は決してカリカリのチューニングモデルではない。4輪が常に路面をしっかりとらえており、とにかく足回り周辺の無駄な動きが少ない。もう少し簡単に言ってしまうと「乗った誰もがどんな道でも運転がうまくなったと感じることができる車」なのである。
  • スバル レガシィツーリングワゴン 2.5 GT tS ホイール|ニューモデル試乗
  • スバル レガシィツーリングワゴン 2.5 GT tS エンジン|ニューモデル試乗
  • スバル レガシィB4 GT tS|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

STI独自の空間を演出

室内もSTIマインドあふれるのがtSの特徴。専用の260km/hスケールのSTIロゴ入りメーターのほか、ステアリング、ATセレクトレバー(MT車の場合はシフトノブ)、プッシュ式エンジンスタートスイッチなどが専用品。本革とアルカンターラのシートもホールド性とフィット感のバランスが絶妙です。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

所有する喜びがあります

このtSからSTIは「Sport,Always」というコンセプトを掲げている。それは「すべての時、すべての道において車との対話はスポーツである」との意味で、tSに乗った瞬間からそれを体感できるから驚きだ。普通に走っても楽しく、室内の演出もそれにふさわしい。「所有する喜び」がこの車にはあるのだ。

SPECIFICATIONS

グレード ツーリングワゴン 2.5GT tS
駆動方式 4WD
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4775×1780×1520
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1540
乗車定員 5人
エンジン種類 水平対向4DOHCターボ
総排気量(cc) 2457
最高出力 210kW(285ps)/6000rpm
最大トルク 350N・m(35.7kg-m)/2000~5600rpm
車両本体価格 402万9900円~418万7400円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価16/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
メーカーオプションはHDDナビとマッキントッシュオーディオのセットのみ。価格は42万円と高めに感じるかもしれないが、内容を見るとコストパフォーマンスは非常に高い。オススメのオプションだ
SAFETY(安全性)4/ 5
ベースとなる2.5GT Sパッケージの安全性能が非常に高く、VDCはもちろんHIDランプやSRSサイドエアバッグ&カーテンエアバッグも標準装備。話題のEyeSightが付けば、星5つも夢じゃない…
ECO(環境性能)3/ 5
平成17年度排出ガス基準は75%低減で星4つを達成。平成22年度燃費基準はベース車が+5%なので正直物足りない。NA車はすでに+25%を達成している車もあるので今後に期待したい
MILEAGE(燃費)2/ 5
コンプリートカーなので10・15モード燃費は公表されていないが、エンジン自体はチューンしていないのでベース車に準じる形で判断した。その数値は11.2dと星2つ。性能を考えると妥当な線か…
VALUE(バリュー)5/ 5
ノーマルに比べて価格は66万8000円アップ。瞬間高いと思うかもしれないが、装着されているパーツ代、そしてそのチューニング費用などを考えれば極めてコストパフォーマンスが高いといえる
写真:篠原晃一 文:高山正寛