日産 セドリック/グロリア オーテック 【プレイバック試乗記】
2008/05/28
※この記事はカーセンサー関東版11号2000年3月23日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■快適な乗り心地はそのままに、スポーティ度を高めた大人のスポーツ
↑「オーテック」は、大人のスポーツサルーンと呼ぶにふさわしい仕上がり(左)高質感あふれるラインを崩すことなくモディファイしている。仕上がりも良い(右)
1999年に登場した、日産の渾身の力を投入したサルーンであるセドリック/グロリアシリーズをベースにした「オーテック」は、大人のスポーツサルーンと呼ぶにふさわしい仕上がりをもつ。エクステリアでは、専用デザインとなるバンパーやフロントグリル、サイドシルプロテクターなどを装着することで、もともとの高品位な仕上がりに躍動感を与えている。また、インテリアをすべて専用色のオフブラックでコーディネイトし控えめに木目を配したことで、ノーマルモデルにはない、男っぽさを上手に演出している。
ノーマルモデルは確かに高品位な感じこそあったものの、これまでのセド/グロにあった不良っぽさが薄れていたが、このオーテックではそれをしっかり取り戻したといえる仕上がりとなった。
■17インチの45タイヤを採用しながらも、走りの質感を損ねていない
↑内装がグレーからブラックに変わるだけでスポーティ。ノーマルにも設定して! (左)3L V6ターボは、いっさい手が入っておらずノーマルのまま。でも文句ナシ(右)
もちろん、走りにおいてもそれは同様。足回りでは専用チューニングしたサスペンションを採用したほか、BBS製17インチホイールと45偏平タイヤを装着。これによりその走りは、ダイレクト感のあるものに生まれ変わっている。今回の試乗車はセドリックベースであったが、ノーマルの乗り心地重視の足回りに対して、きちんとスポーティさを感じさせるだけのチューニングがなされていた。しかも立派なのは、17インチの45タイヤを採用しながらも、走りの質感を損ねていないこと。偏平化によるゴツゴツ感やバネ下のバタつきなどはほとんど感じられず、乗り心地はノーマルと大差ない。
それはまさに「高級感あふれるクオリティスポーツサルーン」というテーマ通りの仕上がりだった。
主要諸元のグレード | オーテック |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4980×1770×1440 |
ホイールベース(mm) | 2800 |
車両重量(kg) | 1680 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHCターボ |
総排気量(cc) | 2987 |
最高出力[ps/rpm] | 280ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 39.5kg-m/3600rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/80 |
車両本体価格 | 495~527万円 |
コンセプト | 4点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 4点 |
ラゲージルーム | 4点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 4点 |
加速性能 | 4点 |
乗り心地 | 4点 |
操縦安定性 | 5点 |
高速安定性 | 5点 |
しっかり感 | 5点 |
ブレーキ性能 | 4点 |
環境対策 | 3点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 77/100 |
日産 セドリック/グロリア オーテック 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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