▲Q3を買おうと思うんだけど……と家族に相談しても強く反対をされるケースは少ないと思う。なので我儘度は低め。使用イメージは、40歳前後のアクティブな奥さま専用のセカンドカー。日常の足として、ライフスタイルを彩るツールとして活躍する姿といったところ ▲Q3を買おうと思うんだけど……と家族に相談しても強く反対をされるケースは少ないと思う。なので我儘度は低め。使用イメージは、40歳前後のアクティブな奥さま専用のセカンドカー。日常の足として、ライフスタイルを彩るツールとして活躍する姿といったところ

アウディらしい正常進化で完成度を高めたハンサムSUV

コンパクトサイズのプレミアムSUVが人気だ。メルセデス・ベンツを筆頭にBMWやアウディ、レクサスなども健闘していて、どのブランドもコンパクトSUVが今後を支える重責を担っている。このマーケットは当然、激しいシェア争いが繰り広げられているのだが、そのなかで根強い人気を維持しているのが、今回マイナーチェンジを受けたアウディ Q3だ。高評価の理由は、いくつかある。

まず、競合と比べてエクステリアデザインがシンプルであるということ。面構成が美しいボディには、エッジの効いた鋭いキャラクターラインがぐるりと1周描かれている。ラインがひとつながりになっているから全体のシンプルなカタマリ感が強調され、競合が改良ごとにビジーなライン構成になっていく現象とは相反している。今回のマイナーチェンジではそのエクステリアに手が加えられ、キリッと精悍でハンサムな佇まいとなった。車に対する感度が低い人は変更点に気づかないかもしれないが、そこもアウディらしさといえる部分。Q3以外の他のラインナップも同様に、アウディは「デザインの継続性」というブランディングを貫き続け、そこに共感するユーザーは少なくない。

次に、質感の高いインテリア。スイッチ類の触感や操作感は上級セグメントと比較してもまったく遜色のない精度で、ライバル勢がなかなか追いつけない領域といえる。

そして今回、パワートレインがパフォーマンスアップされ、従来よりも乗りやすさ・扱いやすさが向上。あらゆる回転域から太いトルクを発生しアクセル操作に素直に反応する様子は、市街地でも高速道路でもストレスなく自在に操れる。こちらも内外装同様、アウディらしい知的な進化といえる。

▲リアLEDコンビライトには、曲がる方向に向かって流れるように点滅するターンシグナルを採用 ▲リアLEDコンビライトには、曲がる方向に向かって流れるように点滅するターンシグナルを採用
▲インテリアにはLEDを用いたライティングパッケージを標準装備。ラゲージ容量は460~1365Lに ▲インテリアにはLEDを用いたライティングパッケージを標準装備。ラゲージ容量は460~1365Lに
▲2Lエンジンも改良、従来の170psは180psに211psが220psにアップ、燃費も約18%向上させた ▲2Lエンジンも改良、従来の170psは180psに211psが220psにアップ、燃費も約18%向上させた

【SPECIFICATIONS】
■グレード:2.0 TFSI quattro 220PS ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:220/4500-6200[ps/rpm]
■最大トルク:350/1500-4400[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4400×1830×1615(mm) ■ホイールベース:2605mm
■車両重量:1620kg
■車両本体価格:539万円(税込)

text/菊谷聡 photo/郡大二郎