トヨタ iQ 【新型車】
2008/12/08
3mを切る全長ながら4人乗車が可能な
驚異的なパッケージングをもつ唯一無二な存在
PERFORMANCE
車の既成概念を打破する驚きのパッケージを実現
3mを切る全長に4名乗車を可能にした“超”がつくほどの効率的パッケージをもつ。エンジンは1L直3にスーパーCVT-iを組み合わせる。このトランスミッションを従来とは逆配置することでフロントのオーバーハングを短縮したり、高効率エアコンを20%も体積を減らすなど、見えない部分も効率的なパッケージングを確保するための最新技術が満載。まさに今年注目No.1の一台と言える。DRIVING
ショートホイールベース何するものぞ、の走り
2000mmと軽自動車より短いホイールベース数値を聞くと「直進安定性が心配」と普通は思う。しかし、これは全然間違っていた。特に高速走行時のビシッとした安定感や道路のギャップを超えた時の収束性の高さ、そして前後のピッチングの少なさは数値からは想像できない。そして何よりも3.9mという最小回転半径は本当に小回りがよく利くのである。SPACE
大きくスライドできる助手席は足が伸ばせるほど気持ちいい
運転席後ろは子供でないと厳しい。逆に助手席側は、ダッシュボード下を大きくえぐることで助手席が290mmもスライドするので、これを前に出すせば後席も大人が座れる。また結構後席の作りもしっかりしており、ファミレスに行くくらいなら十分以上に快適。二人で移動するなら助手席を後ろにスライドさせ、驚くほど広々とした足元を確保できる。これも感動します。OWNERSHIP
乗ることで最先端を走る自分をアピールできる
ぱっと見た瞬間、そのボディの大きさに視覚的な意味も含め、今までの車の概念がひっくり返るような印象に陥る。まさにマイクロコンパクトという表現がピッタリ。プリウスとは違った意味でエコロジーな存在をアピールできるのもオーナーの優越感をくすぐるはずだ。もう少し目立ちたい人にはモデリスタのドレスアップキットを付けるという手もある。SPECIFICATIONS
グレード | 100G“レザーパッケージ” |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 2985×1680×1500 |
ホイールベース(mm) | 2000 |
車両重量(kg) | 890 |
乗車定員 | 4人 |
エンジン種類 | 直3DOHC |
総排気量(cc) | 996 |
最高出力 | 50kW(68ps)/6000rpm |
最大トルク | 90N・m(9.2kg-m)/4800rpm |
車両本体価格 | 160.0万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
マンタをイメージしたインパネ上にセットされたオーディオはステアリングでほとんどの操作が可能。オートエアコンは100G以上に標準装備。カーナビはディーラーオプションを選択することになる。
SAFETY(安全性)
世界初となる車両後方からの追突時に対応するSRSリアウインドウカーテンシールドエアバッグを含め9つのエアバッグや、横滑り制御をさらに進化させたS-VSCも標準装備するなど内容は充実。
ECO(環境性能)
これはもう満点。全グレード平成22年度燃費基準は+25%を達成。平成17年低排出ガス基準は75%と星4つを取得している。何よりもマイクロボディと言われる大きさが時代の先端を走っている。
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は23.0km/Lと優秀。最近ではあまり語られなくなったが、空気抵抗係数もCd値0.30と一昔前から考えると驚くべき進化。高速走行時の燃費向上に一役、いやそれ以上に効果がある。
VALUE(バリュー)
価格帯が近いので軽自動車と比較されることが多いがこれは間違い。絶対無二と言える存在こそがiQの魅力なのである。ぱっと見た目、高そうに感じる価格も最新の安全装備を考えれば十分お買い得だ。
総合評価
21
トヨタ iQ 【新型車】/試乗レポート
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