購入時に説明がなかったのであれば、車検に通る整備をお願いできる可能性が高い

購入時に説明がなかったのであれば、車検に通る整備をお願いできる可能性が高い|困ったときの自動車Q&A 素人が見ても車検に通らないとわかるような改造車では交渉の余地はありませんが、パッと見はわからないような改造であれば、販売店に交渉して車検に通る状態にしてもらえる可能性はあります。

また、購入時に「このままの状態では車検に通らない」という説明がなかったときは、販売店側の過失と認められる可能性が高くなります。なぜなら、販売店は車のプロであるため、車の状態を見て「マフラーや車高が車検に適合していないので、このままでは車検に通らないですよ」と告知する義務があるからです。

ただし、時間がたっていると「言った」「言わない」の水掛け論になってしまう可能性もあります。ドレスアップカーやチューニングカーを買う場合は、購入前にこちらから車検に通すことは可能かどうか確認し、その答えを契約書などに明記してもらうと安心です。

参考までに、車検に通らないような改造車を車検に通すためには2通りの手段が考えられます。

一つは車検不適合個所をノーマルに戻すことを含め車検対応のパーツに交換する。これが一般的な方法です。

もう一つは、記載変更検査や構造変更検査などを受けて、そのままの状態で「公認車検」を取ることです。
これはRV車でオーバーフェンダーを付けたり、足回りを変更してハイリフト車にするときなどに行う方法です。つまり、車検検査で公認をもらい、車検証の内容を変更してもらうのです。もちろん公認車検は何でもOKというわけではなく、あくまでも法律の範囲で行うことが前提となります。また書類作成や検査に時間がかかり、費用もそれなりに必要になります。早めの段階で販売店などに相談しましょう。