異音や振動などに気をつけながら、注意深く運転することが大切

中古車を購入するとき、展示場に並んだ車をただ眺めるのではなく試乗をすることで、より深くその車の程度などを知ることができます。ただし、すべての車が試乗可能というわけではありませんので注意しましょう。

では、実際に試乗するとき、どのような点に気をつければ良いかをご説明しましょう。

まず、車に乗り込みエンジンをかけます。このとき一発でかかるか? 異音がしないかなどをチェックしましょう。問題がなければ、ステアリングが直進状態で車が真っすぐ進むかを確認します。足回りなどに問題がある車であれば、真っすぐ進まなかったり、ステアリングから振動などを感じることがあります。

このほかにMT車でシフトアップしたときにショックがないか、ブレーキを踏むと走っているスピードに対してしっかり止まるかなども確認するようにしましょう。これらのチェックは普通の走行でも十分確認することが可能なので、短い試乗時間内でも確かめることができます。

同時に、エアコンやオーディオ、パワーウインドウといった電気装備関係も一通り操作し、問題なく動作するか確認することも忘れずに。そして乗降時には、ドアやトランク(リアゲート)などが違和感なく閉まるかどうかもチェックしましょう。

いくつか試乗の際のポイントを挙げてきましたが、最も大事なのは、あくまでお店側の商品である車を運転しているという意識をもつことです。試乗だからといって、特別な知識や技術が必要なわけではありません。異音や振動などに気をつけながら注意深く運転していれば、違和感や不審点を発見することができるはずです。