【マンガ】BMW 4シリーズクーペ(現行型)ってどんな車? 詳しく解説【人気車ゼミ】
2022/07/03
自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのはBMW 4シリーズクーペ(現行型)。
講師紹介
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。
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BMW 4シリーズクーペ(現行型) × 全国重要ワード(マンガ内※)解説
セダンとワゴン(ツーリング)がラインナップされる3シリーズ。日本自動車輸入組合の統計によると2021年度の販売台数は7849台だった。これは国内の輸入車販売台数第3位で、BMWブランドで最も売れているモデルになる。
60名の選考委員による採点で選ばれる日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022で受賞。伝統に臆することなくカーデザインの新たな地平を切り開いた点、新デザイン言語に基づいたフロントマスクが、クーペ、カブリオレ、4ドアのいずれにも調和している点が評価された。
日本自動車研究者ジャーナリスト会議による第31回RJCカー オブ ザ イヤーにおいて受賞。3シリーズとシャシーを共用しながら、縦長の大型キドニーグリルなどエクステリアに積極的なデザインを採用し、クーペならではの独自の魅力を高めたことが評価された。
BMWのアイデンティティである左右に2つ並んだフロントグリルのこと。4シリーズやM3、電気自動車のiXなど、近年発売されるBMWはキドニーグリルが大型の縦長デザインを採用。これは1930年代に登場した328や、1960年代の1600などをイメージしたもの。
コックピットは各種操作スイッチなどをわずかにドライバー側に向けることで、運転中の操作性向上が図られている。デザインはシンプルで、インパネなどに触ったときの質感が高いソフトパッドを多用。フロントシートは電動調整式のサイドサポートが付く。
せり出したシートベルトアンカーは車が走り出すと自動で元の位置に戻り、体をしっかり押さえてくれる。
420i Mスポーツには標準モデル(420i)よりも短いスプリングとハードセッティングのダンパーが組み合わされる。標準モデルよりもコーナリング時のロールが少なく、ハードなスポーツ走行も楽しめるセッティングになっている。車高は標準モデルより10mm低い。
1列に並ぶピストンがお互いの振動を打ち消すため静粛性に優れ、高回転までなめらかに回ることが特徴。1930年代から直6エンジンを製造するBMWのそれはとくに“シルキー6”と呼ばれる。きっかけは1960年代後半に登場したBMW 2500が搭載した2.5L 直6エンジン。
3シリーズは初代のE21型から2L 直4をラインナップ。先代のF30型からは、ヨーロッパの厳しい排ガス規制をクリアするために、従来3L 直6を搭載していた上位グレードも2L 直4ターボにダウンサイジングした。ひと回り大きい5シリーズにも2L 直4が採用されている。
1966年にデビューした02シリーズは3シリーズの先祖と言える存在。2002ターボはその最上位モデルとして1973年に追加設定された、世界初のターボチャージャー搭載量産車になる。搭載エンジンは2L 直4で、最高出力170ps、最大トルク24.5kg-mを発揮する。