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新型ホンダインスパイアの試乗会へ行ってきました。
コースは東京・天王洲から神奈川県・逗子までの往復で、高速道路や市街地を、普段の試乗会より長めに走ることができました。そして、逗子からの帰り道には、35TLを運転する機会にも恵まれました。

この車は、同社のレジェンドより大きく、現時点でホンダ最大のセダンとなります。後席の膝元は、A4ファイルが収められる一般的なビジネスバッグをタテに置けるほど(写真左下)。左右の間隔は「ちょっと離れてるよね?」と感じてしまうほど余裕があります。
とはいえ実際に見てみると、それほど大きくは感じません。そういうデザインなのだと言えるでしょう。また、逗子の街中でも、思いのほか、楽にスルスルっと運転できました。大きさを感じることはなかったです。ボンネットの見切りがいいせいもあるでしょう。
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乗り心地は正直、このクラスなら平均的。スポーティすぎず、かといってタップ〜んな感じもなく。
もう少し欧州車並みの乗り味を期待していたのですが…。アメリカ市場が(アコードの名前で販売される)メインだから? もちろん日本向けの足回りにセッティングされているはずですが、残念ながらその辺のことを技術者の方にうかがう機会がありませんでした。

ただ、各種電子デバイスには目を見張るものがあります。
まずエンジンからのこもり音を逆位相音で打ち消すアクティブノイズコントロールと、エンジン振動を打ち消すアクティブコントロールエンジンマウント。車内に入ってくるエンジンからの音や振動を、遮断するのではなく「打ち消す」という発想です。
おかげで、車内では前後4人で、まったく普通に会話ができました。声を大きくしたり、聞き耳をたてる必要がないのです。完全に遮音されているわけではなく、例えばアクセルを踏み込んだりすると猛々しいエンジン音は聞こえるのですが、だからといって普通に話せるし聞こえる。何だか不思議な感覚でした。これらは全車に標準装備。

もう一つは、iPodを「操作」できる純正のインターナビシステム。
これは35iLに標準で35TLにはオプション。外部入力端子ではなくUSBで接続します。操作はナビのプログレッシブコマンダーで行い、画面には曲名も表示されます。

35iLに標準の、ミリ波レーダーを使った追突軽減ブレーキシステムは後席で体験しました。隣車線から急に割り込まれてもごく自然に減速します。後席にいる限り、そのシステムが働いているかどうかなんてわかりませんでした。

さらにこの車には、状況に応じて働くエンジンの気筒数が6/4/3となる可変シリンダーシステムがあるのですが、実際運転中に今何気筒かさっぱりわかりませんでした。その自然さは評価できますが、「今3気筒です」「今4気筒になりました」「6気筒です」とわかるような表示があると、結構運転が楽しくなると思うのですが、ダメですかね?(燃費走行中は「eco」マークが出ます)

最後に無限のドレスアップ例(写真左下)とmoduloが先日の東京オートサロンに出品したモデル(写真右下)を。
こうやってドレスアップすると、メーカーの想定する「ミニバン卒業組」じゃなくても、ちょっと欲しくなりますよね。
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