VW ニュービートル ターボ【プレイバック試乗】
2010/05/17
コンセプト
ゴルフGTIのエンジンを搭載したターボビートル
空冷リアエンジン時代のVWビートルには、ポルシェ911とは違いターボが設定されていなかった。ゆえにこのモデルが史上初のターボビートルとなる。自然吸気モデルの2LSOHC8バルブエンジンに代わり搭載されるのは、ゴルフGTIでお馴染みの1.8LDOHC20バルブターボエンジン。最高出力110kW、最大トルク220N・mと、GTIのエンジンよりもトルクは若干太くなっている。ミッションはATのみだが、GTIの5速に対して4速となる。
自然吸気には標準モデルとレザーシートなどを奢ったプラスモデルが設定されているが、ターボは標準モデルのみ。だが装備はプラスにほぼ準じている。外観では専用デザインのアロイホイールと速度感応式の電動リアスポイラーの装着が特徴だが、価格はプラスのわずか4万円高に抑えられている。
室内&荷室空間
スポーツシート以外は自然吸気モデルと共通
自然吸気モデルのプラスとインテリアで異なる点は、サイドの張り出しが大きくなった本革張りのスポーツシートだけ。それ以外では、あっけないほど特別な仕立てを施していない。スポーツシートはがっしりとした大柄なアメリカ人やドイツ人用という感じで平均的日本人にとってはサポートがルーズだが、それがまたビートルっぽくていいのかもしれない。硬めで姿勢をピシッとさせるシートクッションは、VWのスタンダードといえるものだ。大きな半円形の速度計をメインに置くメーター、センターパネルの脇に付く一輪挿し、大人には狭いリアシート、実用車としては最小限のラゲージスペースなど、その他の部分は自然吸気モデルのニュービートルそのまま。もう少しスポーティな装いを施してほしいと思うのは、僕だけなのだろうか。
ドライブフィール
排気量2.4Lくらいの雰囲気を与えるターボ
2000rpmあたりでターボが穏やかに利き始めてからの加速は、自然吸気モデルとは別物。排気量でいえば2.4Lぐらいの雰囲気だ。追い越し加速でもキックダウンは不要で、アクセルを軽く踏んで過給が高まるのを待てばいい。その瞬間は、とてもリラックスできる。もう一つの違いは音。SOHCよりひと世代新しいDOHC20バルブエンジンにターボが装着されているので、回転は滑らかでボリュームも抑えられている。ATは4速といえど、ニュービートルのキャラクターを考えると5ATよりも合っていた。
足回りは多少固められている。素直なハンドリングは今まで通りだが、荒れた路面でタイヤがドタバタするのが気になる。車両感覚もつかみにくいし、余裕のパワーとトルクで高速道路をクルージングするのが似合う車ではないか。
こんな人にオススメ
ファッショナブルな乗り物としてつき合うだけでなく、旅行などにもガンガンこの車で行きたいと思っている、つまり個性派GTとして乗りたい人に最適。ゴルフGTIのような正統派ではなく、シャレの利いたホットハッチが欲しいという人にも向いているかも。ただしミニクーパーとは方向性が全然違うので、そのあ たりはお間違えなきように。SPECIFICATIONS
| グレード | ターボ |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション | 4AT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 4090×1730×1500 |
| ホイールベース(mm) | 2515 |
| 車両重量(kg) | 1310 |
| 乗車定員 | 5人 |
| エンジン種類 | 直列4気筒DOHCターボ |
| 総排気量(cc) | 1780 |
| 最高出力 | 110kW(150ps)/5800rpm |
| 最大トルク | 220N・m(22.4kg-m)/2000~4200rpm |
| 車両本体価格 | 293.0万円 |
VW ニュービートル ターボ【プレイバック試乗】/試乗レポート
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