残念ながら多くの場合は、カタログの値ほど燃費は伸びてくれません

現在は、カタログ燃費(10・15モード燃費)の数値が実際の燃費と違うといったクレームは少なくなってきたそうです。しかし、やはり普通に考えればその数値が実際の燃費なんだと勘違いしてしまうと思われます。ところが、実際にはそんなに伸びてはくれない、というのが実情なのです…。

そのカラクリはテスターにあります。10・15モード燃費は、市街地や高速などをイメージしたテストコースを走って計測された燃費なのですが、ドライバーはエコランのプロともいえるテスターが運転しているのです。当然、好燃費を叩き出す術を知り尽くしたテスターが運転しているので、一般ドライバーが出した数値とは大きく異なります。その点がカタログ燃費と実際の燃費が違う要因です。

街中での走行で、カタログ燃費を超えるのは、なかなか難しいことですが、高速道路中心であればそれも可能です。どこか遠出をするときなどは、カタログ燃費越えを狙ってみるのも楽しいかもしれませんね。

ちなみに、2011年4月までに、新型車は10・15モード燃費からJC08モード燃費という新しい計測値にカタログ表記が変わります。このJC08モード燃費とは、より実走行燃費に近いものだと国土交通省は言います。2011年4月までは10・15モード燃費も表記してよく、すでにトヨタ・プリウスなどは10・15モード燃費と併記して使用しています。そこで見てみると、Gグレードで10・15モードは33.0km/Lですが、JC08モードでは29.6km/Lになっています。