トヨタ ハイエースの乗車人数は? 使い方に合わせて選べる、人気の200系をモデル別に解説!
カテゴリー: 特選車
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2023/07/21
趣味の道具としても使える大人気車種
たっぷり荷物を積載できる日本の道路事情にマッチしたワンボックスカーを代表するモデルといえば、トヨタ ハイエース。
1967年に登場した、日本の職人を支える仕事グルマは、大人数で出かけるファミリーカーや趣味やアクティビティを本気で楽しむコミューターとしても大人気。現行型となる200系は、20年近く発売されている超ロングセラーモデルです。
そんな200系ハイエースの用途に合わせて選びたいという人に向け、グレードやサイズ、乗車定員について解説していきたいと思います。
1. ボディサイズが異なる3車種をラインナップ
200系のハイエースには、ボディサイズや乗車人数が異なるハイエースバン、ハイエースワゴン、ハイエースコミューターの3車種があります。
ただし、3車種で基本設計が統一されており、全長・全幅・全高は下記のとおり共通となっています。
【全長】
・標準:4695mm
・ロング:4840mm
・スーパーロング:5380mm
【全幅】
・標準:1695mm
・ワイド:1880mm
【全高】
・標準:1980mm
・ミドルルーフ:2105mm
・ハイルーフ:2240mm
また、グレードも基本的には3モデル共通で、下記の2つが設定されています。
・DX:ベーシックなグレード。エアコンやパワーウインドウ、リモコンドアロックなど、最低限のオプションが標準装備となったビジネスライクな内容。
・GLパッケージ:DXに内外装に快適仕様をプラスしたもの。こちらはDXをベースにUVカットガラスが備わりますが、スライドドアはDX同様に手動。フロントエアコンはマニュアルタイプとなります。
・GL:装備が充実した上級グレード。スモークガラスを標準装備し、フォグランプやカラードバンパーなどエクステリアがゴージャスになります。電動収納式ドアミラーやオートエアコンインパネのアクセサリーコンセントなども標準装備。電動スライドドアはこちらもオプション設定ですが、スライドドアとバックドアのイージークローザーは標準装備です。
・スーパーGL:ハイエースバンだけに設定されたグレード。シートスライドや上質なインテリアに加え、オートエアコンやリアエアコン、LEDダウンライトなどを装備しています。
・グランドキャビン:ハイエースワゴンだけに設定されたグレード。ワゴンの中で最もボディサイズが大きなグレード。装備内容はアクセサリーコンセントがない点だけで、GLとほぼ同じとなっています。中で着替えなどがしやすいハイルーフなテントや4列目後ろの荷物スペースが魅力です。
3モデルの中で最も販売台数が多く、中古車の流通量も多いのがハイエースバンです。
主に商用車として使用されているバンタイプのモデル。乗車人数はより多くの荷物を積載するためにリアシートを設置していない2人乗りから、人と荷物を同時に運べる6人乗りまでラインナップ。
ボディサイズやエンジンなど、用途によって選択する範囲が広い車種です。
エンジンタイプはガソリンとディーゼルを選ぶことができます。
それぞれ年式によって下記のとおり異なっています。
【ディーゼル】
・2004年8月~2007年7月まで製造:2.5L
・2007年8月~2010年6月まで製造:3.0L
・2010年7月~2017年11月まで製造:ターボチャージャーなどが改良された3.0L
・2017年12月以降に製造:ランドクルーザープラドなどに搭載されている2.8L
【ガソリン】
2.0Lと2.7Lの2種類。
ハイエースバンの次に汎用性が高いと言えるのがワゴンモデル。
基本的にはワイドボディを採用した10人乗りのみの展開で、グレードに合わせてシートアレンジやルーフの高さが異なります。
ナンバープレートの区分は普通車の3ナンバーです。
乗車人数が14人と最も多いのがハイエースコミューターです。
主に行楽施設への送迎やロケバスなど、大人数での移動を目的としたモデル。運転するには8t限定解除の中型免許が必要な、2ナンバーの乗合自動車です。
2. 用途に合わせて乗車人数が選択可能
ボディサイズの異なる3つのモデルですが、その中でもグレードや仕様によって乗車人数は変わります。
【ハイエースバン】
荷物の積載をメインに考えられたハイエースバンは、いくつかの乗車人数モデルを展開しています。
乗車人数別のグレード等は下記のとおりです。
【ハイエースワゴン】
ボディ長、グレードによって違いはなく、すべて4列シート10人乗りの仕様です。ただし、グレードによって下記のように座席配置が異なります。
・グランドキャビン:2-2-3-3座
・GL:2-2-2-4座
・DX:2-2-3-3座
【ハイエースコミューター】
2つのグレードがありますが、いずれも5列14人乗り仕様。2つのグレードは2-2-3-3-4座で、座席の配置に違いはありません。
3.シートの材質と仕様
実際に乗車した際に気になるのが、シートのレイアウトや素材による乗り心地。長距離移動などではできる限り疲労は軽減したいもの。そこで、モデル別にシートの素材などを細かく解説していきます。
【ハイエースバン】
後部座席は、基本的に一体型のシート構成でヘッドレストは未装着。フロントの2席はリクライニング付きながら、助手席が分割式のヘッドライトになっているのはスーパーGLグレードのみです。
ただ、シートの収納などはすぐに行えるので、後部に広いスペースを確保しやすくなっています。また、合皮とトリコットを組み合わせた特別仕様車なども展開されています。
【ハイエースワゴン】
DXグレードは、素材がジャージながら運転席と助手席ともにフルリクライニングが可能です。
中間グレードのGLはトリコット素材を使用しており、ヘッドレストは分離型。客席の1,2列目には片側のみですがアームレストを装着しています。
トップグレードのグランドキャビンはGLと同等の内容ですが、シートバックポケットやカップホルダーの数が4つから5つに変更されています。
【ハイエースコミューター】
14人乗りのコミューターは、DLが運転席、助手席ともにトリコットのヘッドレストが分割式で、DXがジャージ素材のヘッドレストが一体型。同乗者の快適性を重視しているため、客席のすべてにヘッドレストが装着されています。
4. 200系ハイエースのモデル別中古車相場
3モデルとも基本設計は共有しており、ガソリンモデルなら燃費やエンジンやミッションなどが改善された2014年以降がオススメとなります。
ディーゼルエンジン搭載モデルから選ぶなら、2.8Lとなり大幅に改修を行った2017年以降から選ぶとよいでしょう。
3モデルの中で、最も流通量が多いのがハイエースバンです。2004年以降のモデルでも4000台近くが中古車市場に流通しており、選択肢は実に豊富。
価格帯も総額が約60万円から1000万円を超えるフルカスタム車両まで、幅広いラインナップの中から選ぶことができます。また、カスタムパーツも豊富なので、購入後に用途に合わせて自分で手を加えるユーザーも多いそう。
乗車人数別では2列5人乗り仕様が最も多く約2300台の中古車が流通。ただ、3列シート車も900台程度あります。
改良された2.8Lのディーゼルモデルは1800台が流通。総額約100万円前後から狙うことができますが、この価格帯の物件は走行距離が20万kmを超えた多走行車となります。予算を200万円までアップすれば、走行距離7万km程度の物件が見つかるようになります。
▼検索条件
トヨタ ハイエースバン(200系)ワゴンモデルも1000台以上の流通があり、総額500万円以上の高価格帯はキャンピングカーなどにカスタムされた車両も多くなっています。
キャンプなどアウトドアでの用途がメインとなるのなら、約440台ある4WDモデルなどがオススメ。総額180万円で走行距離15万km程度の物件が見つかります。
総額250万円前後のゾーンからは、走行距離5万km以下の物件も狙える状況です。
▼検索条件
トヨタ ハイエースワゴン(200系)コミューターは限定解除の免許がネックとなっているのか、全国でも約70台と多くはありません。ただ、価格帯は総額150万から660万円と幅広くなっています。
総額200万円台には走行距離8万km以下の物件も選ぶことが可能。総額450万円以上の価格帯は、キャンピング仕様にカスタムされた物件が大半を占めています。
▼検索条件
トヨタ ハイエースコミューター(200系)編集・ライター
高梨達徳
乗り物から食べ物までなんでも手を出す雑食系フリーランス。バイクや車、自転車などの乗り物系編集部の出身ながら、運転技術は中の下をキープ。釣りやキャンプなどアウトドアを趣味としているので、アスファルトよりもドロまみれな遊びが得意。愛車はトヨタ タコマとヤマハ WR250R。