トヨタ アルファードのサイズは? 新型も含め歴代モデルの全長・全幅・全高や室内サイズ、ライバル車種比較も紹介!
2023/07/19
4代目が登場したアルファード。中古車市場では引き続き2代目、3代目が高い人気を誇っています。
そこで、歴代アルファードとライバルモデルのサイズを中心に比較して、詳しく紹介します。
4代目アルファードのサイズ
発表直後からディーラーには多くの購入希望者が訪れている4代目のアルファード。トヨタの公式サイトに掲載されている工場出荷時期めどは、早くも「詳しく販売店にお問い合わせください」となっています。
4代目アルファードのパワートレインは2.5Lガソリンエンジンとハイブリッドの2種類。駆動方式はFFと4WD(ハイブリッドは「E-Four」)になります。
3代目アルファードは新車価格帯が359.7万~775.2万円(最終型)だったのに対し、4代目アルファードは540万~872万円に。
これだけ見ると一気に価格が跳ね上がったように感じますが、4代目は従来のエントリーグレードがなくなり、上級グレードのみになったための上昇です。
グレード構成はシンプルになり、ガソリンモデルとハイブリッドモデルのZ、そしてエグゼクティブラウンジの2種類のみ。
リアのスイッチ類を天井部に集約して使いやすくしたスーパーロングオーバーヘッドコンソール、ムーンルーフの左右独立シェード、窓から入ってくる日差しを遮ることができるパワーサイドサンシェードなど、新たに快適装備が多数搭載されました。
4代目アルファードの外寸
4代目アルファードは全長が5mに迫る長さになり、全高も3代目より高くました。一方で、全幅は先代のサイズをキープしています。
グレードによるボディサイズの違いはありませんが、エグゼクティブラウンジでオプションの19インチタイヤを装着すると、全高が10mm高くなります。
価格的に、4代目アルファードのライバルとなるのはメルセデス・ベンツのVクラスでしょう。
Vクラスは標準ボディとロングボディ、エクストラロングボディがあり、全幅がアルファードよりも80mm広くなりますが、全高はほぼ変わらなくなり、標準ボディの全長はアルファードより80mm短くなります。ロングボディは全長がアルファードより155mm、エクストラロングボディは390mm長くなります。
4代目アルファードの内寸
4代目アルファードはルーフの中央部にスーパーロングオーバーヘッドコンソールが装備されました。ここには照明やエアコン操作スイッチの他、エアコン吹き出し口も備わります。
それなりに厚みがあるため、室内高は3代目より40mm低くなっています。ただ、一段低くなるのは中央部だけなので、2列目席の居住性に大きな影響はないでしょう。
・室内長:3005mm × 室内幅:1660mm × 室内高:1360mm
4代目アルファードの乗車人数
4代目アルファードは、全グレードで2列目がパワーオットマン付きのキャプテンシートになっています。そのため、乗車人数はすべて7人乗り。
2列目シートはZが合成皮革のエグゼクティブパワーシート、エグゼクティブラウンジは回転格納式テーブルやリアマルチオペレーションパネルなどが付く「エグゼクティブラウンジシート」です。
ライバルモデルのVクラスも、乗車人数は全グレード7名。
3人がけの3列目席には背もたれを180度倒してフルフラットにしたうえでオプションのラゲージルームセパレター(ブラック内装選択時は標準装備)と組み合わせると、3人で寝られるベッドになります。
4代目アルファードの積載量
4代目アルファードの荷室容量は、公式ページ内にある「よくある質問」で公開されています。
・3列目席使用時(一番後ろ):110L
・3列目席使用時(一番前):575L
・3列目席格納時(2列目一番後ろ/エグゼクティブラウンジシート):864L
・3列目席格納時(2列目一番後ろ/エグゼクティブパワーシート):860L
※いずれもシートバック上端までで測定されたものです。
荷室長は以下のとおりです。
・3列目席使用時(一番後ろ):65mm
・3列目席使用時(一番前):195mm
・3列目席格納時(2列目一番後ろ/エグゼクティブラウンジシート):940mm
・3列目席格納時(2列目一番後ろ/エグゼクティブパワーシート):895mm
・3列目席格納時(2列目一番前/エグゼクティブラウンジシート):1160mm
・3列目席格納時(2列目一番前/エグゼクティブパワーシート):1115mm
ライバルモデルであるVクラスの荷室容量は標準ボディで720~4500L。Vクラスのシートは脱着式になっていて、2列目と3列目のシートをすべて取り外すことで、広大な空間が出現します。
3代目アルファードのサイズ
トヨタの最上級ミニバンであるアルファードですが、2代目モデルが発売されていた当時、ユーザーから改善を希望する声が大きかった部分がありました。それはサスペンション。
初代と2代目はリアサスペンションがシンプルなトーションビーム式で、「なんで最高級ミニバンなのに大衆車と同じなの?」という声があったのです。
3代目はリアサスペンションを高級車で採用されるダブルウィッシュボーン式に変更。ボディ剛性も高められたことで、初代・2代目よりも上質な乗り味になっています。
また、前期型はエグゼクティブラウンジのみミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティが標準装備で、その他のグレードはオプション扱いでした。2018年1月以降の後期型では、性能が高められたToyota Safety Senseが全グレード標準装備となっています。
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トヨタ アルファード(3代目)3代目アルファードの外寸
全長が4.9mを超え、全幅も1850mmに達した3代目アルファードは威風堂々としたスタイルが特徴。デビュー時はトヨタ最大級のミニバンでした(2019年12月に全長5300mm、全幅1970mmのグランエースが登場)。
3代目アルファードは前期型と後期型でサイズが少し異なります。
一方、同じラージサイズミニバンでサイズライバルモデルである日産 エルグランドは、3代目となる現行型でスポーティなデザインを採用。
全長と全幅はアルファードと大きく変わりませんが、全高がかなり低くなっているのが特徴です。
アルファードの前期型・後期型の外寸と、近い年式のエルグランドの外寸を比べたのが下記の表です。
3代目アルファードの内寸
3代目アルファードの室内空間は前期型と後期型、ハイブリッドとガソリン仕様、標準仕様とエアロ仕様すべてで共通です。
ちなみに、3代目は2代目より全高が10mm低くなりましたが、低床パッケージにより2代目と同等の室内高が確保されています。ただし、オプションのツインムーンルーフを装着してあるものは室内高が20mm低くなります。
ライバルモデルとなる現行型エルグランドは中期型で大きな改良が入り、室内高も変更されました。
室内スペースは3代目アルファードの方が一回り広くなっています。
3代目アルファードの乗車人数
3代目アルファードには2列目席がベンチシートの8人乗りと、2列目がキャプテンシートの7人乗りがあります。
8人乗りはハイブリッドだとエントリーグレードのX、ガソリン車は2.5Lエンジンを搭載するXとG、2.5LのエアログレードとなるSに設定されています。なお、ガソリン車のXには7人乗りの設定はありません。
また、後期型は2.5LのGに8人乗りの設定が廃止されて7人乗りのみになりました。
注目は7人乗りのキャプテンシートの種類。ハイブリッドのSR CパッケージとG Fパッケージ、2.5LガソリンのS Cパッケージ、3.5LガソリンのSA CパッケージとGFには大型ヘッドレストや大型アームレストが装備されるエグゼクティブパワーシートが搭載されます。
ライバルモデルの3代目エルグランドにも7人乗りと8人乗りが設定されています。
前期型と中期型の標準仕様は8人乗りのみの設定。ハイウェイスターのベースグレードとアーバンクロムには7人乗りと8人乗りが用意され、その他は7人乗りのみになります。
後期型はハイウェイスター系のみの設定になっていて、乗車人数は上記の構成が継承されています。
3代目アルファードの積載量
アルファードの荷室容量は以下のとおりです(トヨタ自動車のWEBサイト内にある「よくある質問」による)。
【3列目席使用時 シートスライドを一番後ろ】
・全モデル:205L
【2列目席まで使用時 シートスライドを一番後ろ】
・リラックスキャプテンシート:1346L
・ベンチシート:1388L
※エグゼクティブパワーシートとエグゼクティブラウンジシートは非公表
【1列目席のみ使用時 2列目席は最前位置】
・リラックスキャプテンシート:2207L
・ベンチシート:2691L(2列目席チップアップ)
一方、エルグランド(3代目)の荷室容量は以下のとおりです(3列目席を使用しシートを一番前までスライドした際の容量)。
・前期型:300L
・中期型・後期型:600L
2代目アルファードのサイズ
2008年5月に登場した2代目アルファードは、初代のイメージを残しながらもシャープなイメージが強調されているのが特徴です。
初代はトヨペット店で販売されるものはアルファードG、ネッツ店で販売されるものはアルファードVというネーミングになっていましたが、2代目はアルファードがトヨペット店の専売となり、ネッツ店からは押し出しが強いデザインが与えられた兄弟車のヴェルファイアが発売されました。
パワーユニットは2.4L 直4と3.5L V6のガソリンに加え、2011年11月のマイナーチェンジタイミングで2.4L ハイブリッドシステムを搭載した2代目アルファードハイブリッドという別モデルが登場しました。
このマイナーチェンジではフロントライト内部がブラック塗装され、引き締まった印象になっています。
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トヨタ アルファードハイブリッド(2代目)2代目アルファードの外寸
初代よりも全長と全幅が広がった2代目アルファード。一方で、全高は2cm以上低くなり、全体的にシャープな印象になりました。
ボディサイズは、標準グレードとなるXとG、エアログレードのSで異なります。また、前期型と後期型でもわずかにサイズが異なります。
2代目アルファードと、同時期に発売されていたライバルモデルであるエルグランド(3代目)のボディサイズは以下のとおりです。
全長と全幅はエルグランドの方がわずかに大きくなっていますが、3代目エルグランドは全高の低さが特徴。並べて見るとエルグランドの方が一回り小さく見えるはずです。
2代目アルファードの内寸
2代目アルファードの室内空間は基本的に全グレード共通です。
ただ、ツインムーンルーフが標準装備となる350G Lパッケージ、ハイブリッドSR Cパッケージは室内高が40mm低くなります。
その他のグレードでもオプションのツインムーンルーフが付いている場合は室内高が40mm低くなっているので、室内空間にこだわる人は要注意です。
初代と比較するとフロアの高さが低くなったことで室内高が10mm、室内長は75mm拡大されています。
2代目アルファードの乗車人数
2代目アルファードの乗車人数はグレード別に以下のようになっています。
【2代目アルファード 前期型】
・X:8人乗り
・G、S:7人乗り/8人乗り
・G Lパッケージ、S Cパッケージ:7人乗り
【2代目アルファード 後期型】
・X:8人乗り
・S、240G:7人乗り/8人乗り
・S Cパッケージ、350G、350G Lパッケージ、ハイブリッド全車:7人乗り
7人乗りは2列目がキャプテンシートになっています。そして3代目同様に、2代目も上級グレードは2列目席にエグゼクティブパワーシートを装備しています。エグゼクティブパワーシート搭載グレードは以下のとおりです。
・S Cパッケージ
・350G Lパッケージ
・ハイブリッドG Lパッケージ
・ハイブリッドSR C パッケージ
ライバルモデルの3代目エルグランドにも7人乗りと8人乗りが設定されています。
前期型と中期型の標準仕様は8人乗りのみの設定。ハイウェイスターのベースグレードとアーバンクロムには7人乗りと8人乗りが用意され、その他は7人乗りです。
後期型はハイウェイスター系のみの設定になっていて、乗車人数は上記の構成が継承されています。
初代アルファードのサイズ
初代アルファードの特徴は、FFレイアウトにより室内空間が広げられていることと、高級感のある乗り心地を実現したことにあります。
90年代後半から始まったミニバンブームも後押しして初代アルファードは大ヒット。ほぼ同時期にデビューした2代目エルグランドとともに、ラージサイズミニバンの盛り上がりをけん引しました。
また、2003年7月には2.4Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせた初代アルファードハイブリッドが発売されています。
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トヨタ アルファードハイブリッド(初代)初代アルファードの外寸
トヨタの最上級ミニバンとして登場した初代アルファードは同時期に発売されていた同じトヨタのミニバン2代目エスティマよりも一回り大きく、中でも全高が15cm以上高かったので頭上スペースが広いのが特徴です。
FFレイアウトで床面を低くできたので、背が高くても乗り降りが楽というのもこれまでのラージサイズミニバンと異なるメリットでした。
初代アルファードは2.4Lエンジンと3Lエンジンが用意され、2.4LのASと3LのMSがエアログレードとなります。
一方、ライバルモデルの2代目エルグランドは、大きなボディと押し出し感のあるデザインが特徴でした。駆動方式はFRです。
初代アルファードと同時期に発売されていた日産 エルグランド(2代目)のボディサイサイズは以下のとおりです。
初代アルファードの内寸
初代アルファードは、床面を低くできるFFレイアウトを生かした広い室内空間が特徴でした。デビュー当時、室内の広さは“ミニバン最大級”とうたわれています。
初代アルファードの室内スペースは全グレード共通で、ツインムーンルーフを装備したものは室内高が35mm低い1355mm。前期型と後期型でも寸法は変わりません。
ライバルである2代目エルグランドは車体下にドライブシャフトが通るFRレイアウトということもあり、室内高はアルファードよりも低くなります。その代わり、室内幅がかなり広くなっているのが特徴です。
初代アルファードの乗車人数
初代アルファードの乗車人数は以下のとおりです。
・AX、MX:8人乗り
・AS、MS、MZ:7人乗り/8人乗り
初代アルファードには2列目のエグゼクティブシートの設定はなく、7人乗りはすべて普通のキャプテンシートでファブリックと本革の違いで差別化がされていました。
ライバルとなる2代目エルグランドは8人乗りが基本で、最上級グレードのXLのみが7人乗りです。
※記事内の情報は2023年7月10日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL