乗りやすい大きさとちょうどいいパッケージングが魅力のトヨタ シエンタ(2代目・現行型)
2019/11/18
「乗りやすい車」のススメ
車の運転があまり得意じゃない、という人って多いと思います。でも、そのお悩み解決方法に、「乗りやすい車」を選ぶという方法があります。
乗りやすい車といっても、そう思うためのいろいろな要素がありますが、中でも「コンパクトなこと」はやはり重要なポイントです。車が小さいほど物理的に乗りやすいだけでなく、精神的にもラクになります。
とはいえ、例えばファミリー層や日常的に買い物の量が多い車を使う家庭、おじいちゃんおばあちゃんがたまに乗る「3世代同乗」が必須な家庭などでは、車が小さすぎると人も荷物も積みきれないことが出てきてしまいます。
そのため、コンパクトなのに人も荷物もしっかりたくさん積める車があったら理想的です。さらに欲張ると、見た目に個性があったらなお嬉しいですよね。
コンパクトで広く、使い勝手も良好
そんなときオススメなのが、トヨタのコンパクトミニバン、シエンタ(2代目)です。
シエンタの特徴は、ズバリそのボディサイズ。ミニバンといえばトヨタではアルファード・ヴェルファイア、ノア・ボクシー・エスクァイアなどたくさん種類が用意されていますが、運転が苦手な人には、基本的に5ナンバーサイズのノア3兄弟でも、かなり大きな車に感じられるものです。
一方、シエンタの全長は4235mm。この約4.2mという数字は、ヴィッツより大きく、カローラセダンよりも短いといえばおわかりいただけるでしょうか。全幅も1695mmで、幅1.7m以内の「5ナンバーサイズ」を堅持。
つまり、「乗りやすさを求めるとこれ以上大きくできない」範囲にとどまっています。最小回転半径が5.2mと小さいことや、見晴らしがよく視界が広めなのも、乗りやすさにつながっています。
そして4.2mのコンパクトな車体でも、広い車内と高い積載性能、使い勝手の良さを実現しているのがシエンタの美点です。
2003年に登場した初代からの個性でもある3列目シートも、現行型では大人がしっかり座ることが可能で、思った以上に快適。やはり「いざというとき7人乗れる」ことは、大きなアドバンテージなのです。
両側スライドドアを採用しているリアドアは、お年寄りや子供の乗降もラクラクです。一目見てシエンタとわかる、他に類を見ない個性たっぷりのデザインも、シエンタを選ぶ大きな理由にあげられます。
死角がないシエンタは、売れない理由が見つからない
現行型は2015年に登場したため、すでに発売後4年が経過していますが、細かな改良や大きめのマイナーチェンジによって、シエンタ本来がもつ美点や魅力をサポート。人気もいまだに衰えることがないベストセラーカーです。
さらにシエンタのJC08モード燃費は、ガソリン車が15.4~20.2km/L、ハイブリッド車が28.8km/Lを実現しており、燃費性能も優れています。加えて最新モデルでは、安全装備もさらに充実。そして乗り心地とハンドリング性能を両立し、快適なドライブを楽しめることでも高い評価を得ています。
「サイズはちょうどいいのだけど3列シートは不要」というユーザーや、シエンタの積載性能を遊びのベースにしたいユーザー向けには、2列・5人乗り仕様の「ファンベース」を設定したり、雪国向けには4WDモデルを用意しているなど、バリエーションが多いのも嬉しいところです。
外観デザインは好き嫌いが出る車ですが、この個性を気に入ったら、コンパクトで広く、荷物もたくさん積めて、3列シートをもち、さらに運転もしやすいシエンタは、「選ばない理由がない」ほど死角が見つかりにくい車なのです。年齢、性別に関係なくオススメできる1台といえましょう。
2019年11月13日現在のカーセンサーnetでは、現行型シエンタの掲載台数は1906台もあります。台数が多いため、仕様や色、距離、価格などから好みのシエンタを選びやすいと思います。「ちょうどいい」車、シエンタを次期愛車候補に入れてみてはいかがでしょうか。
イラストレーター/ライター
遠藤イヅル
1971年生まれ。大学卒業後カーデザイン専門学校を経て、メーカー系レース部門のデザイナーとして勤務。その後転職して交通系デザイナーとして働いたのち独立、各種自動車メディアにイラストレーター/ライターとしてコンテンツを寄稿中。特にトラックやバス、商用車、実用的な車を好む。愛車はプジョー 309とサーブ 900。
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