【試乗】新型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン|乗り心地、積載性ともにゆとりを感じさせるディーゼルモデル
2022/08/20
▲2021年7月に発表された新型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏によるインプレッションをお届けする試乗モデルはディーゼルのマイルドハイブリッド
早いものでCクラスが登場して30年目を迎える。小さなベンツと揶揄されながらも人気があったセダン、190シリーズの後継車として生まれ、FRモデルのエントリークラスとして高い人気を誇っている。
当時、セダンの5気筒ディーゼル C250 ディーゼルというモデルで東京~岩手・平泉往復を無給油で走ったことがある。それだけ燃費の良い自然吸気のツインカムディーゼルユニットであった。
そんな思い出深いCクラスの、最新ステーションワゴンを試乗する機会に恵まれたので紹介したい。
Cクラスは、3代目ぐらいまで伝統的な細かい編み目のグリルの仕様も見かけたが、4代目から往年のSLクラスに使われたスポーティーなグリルが主流になり、デザインもFRエントリーモデルではあるが重厚感と貫録を持ち合わせたデザインとなった。当然、中古車の人気もある。
そして5代目となり、低重心のデザインとメルセデスの新たなデザインアーキテクチャーにより、Eクラスまでのヒエラルキーを最小限に意図した装いとなった。


今回試乗したのは、5代目Cクラスワゴン 220 dアバンギャルド AMGライン。パワープラントはOM654型という2Lツインカムのディーゼルターボであり、IGSというインテグレーテッドスタータージェネレーターが装着されている。
これは、クランクシャフトとモーターとの損失が最小限に抑えられたマイルドハイブリッドである。
馬力は200馬力を3600回転で発生させるが、この馬力よりも大きな加速感を体感できるのはトルクである。そのトルクはおよそ45㎏・mで1800回転から発生して、フラットに2800回転まで持続する。
数字と出力特性を見る限り期待感が高まる。
セダンより落ち着きある印象の走り
ホールド性の高いシートとがっちりとしたコックピットのデザインは、程良いタイト感が安心感を与えてくれる。
エンジンのかかり具合は驚くほど俊敏でスムーズだ。エンジン始動時の振動はほぼ皆無で素晴らしい。


モーターとエンジンのシナジー効果で懐の深いトルク感を味わえ、9速ATは歯切れよくスムーズなシフトを演じる。
加速中もリアにかかるトラクションは、セダンよりも十分にかかっている印象だ。かといってフロントのコンタクトが希薄になるかというと、そんなことはない。前後配分がセダンよりも良い雰囲気だ。
一般道での乗り心地もとてもいい。ガソリンモデルのセダンよりもリアの動きがスムーズな印象があり、ドライビングフィールはステーションワゴンの方が落ち着きある印象だ。
220dのこのモデルの最良の部分は、静粛性と同時にパフォーマンスが高いことである。軽く踏み込めば、どこからでもストレスのない加速を味わえる。しかも、常用回転領域でのパワーバンドで最大トルクを安定させているために、加速は十分すぎるほどだ。

走り出し時の過給圧が十分でない領域でモーターが後押しして、不安定なトルク特性を補いフラットな特性へと誘う。
スムーズなドライビングはゆとりある運転となって疲れにくく、そして同乗者へも優しい。

開口部が広いステーションワゴンであるが、剛性を高めてなおかつ静粛性も高められた。これだけのドライバビリティと快適性は、たとえ荷物を積んだとしてもストレスにはならないに違いない。
実用性とホスピタリティを持ち合わせた、メルセデスらしさを感じられるモデルと言えよう。

▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(現行型) × 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●C220 d アバンギャルド AMGライン (ISG搭載モデル) ディーゼルターボ
| 型式 | 3CA-206204C | 最小回転半径 | 5.2m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.79m×1.82m×1.46m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.87m |
| ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.59m/1.58m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | △ | 車両重量 | 1820kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.11m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト |
||
| オプション色 |
オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3CA-206204C |
|---|---|
| 駆動方式 | FR |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 9AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | △ |
| 標準色 | ポーラーホワイト |
| オプション色 | オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.79m×1.82m×1.46m |
| ホイール ベース |
2.87m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.59m/1.58m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1820kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.11m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | OM654M | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 66リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 19.7km/L |
| 総排気量 | 1993cc | 燃費(WLTCモード) | 18.2km/L └市街地:13.9km/L └郊外:18.3km/L └高速:20.9km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 200ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
440(44.9)/2800 |
| エンジン型式 | OM654M |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1993cc |
| 最高出力 | 200ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
440(44.9)/2800 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 66リットル |
| 燃費(JC08モード) | 19.7km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 18.2km/L └市街地:13.9km/L └郊外: 18.3km/L └高速: 20.9km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
この記事で紹介した車
メルセデス・ベンツ
Cクラスワゴン C200 アバンギャルド AMGラインパッケージ (ISG搭載モデル) MP202402 ベーシックパッケージ ドライバーズパッケージ パノラミックスライディングルーフ
本体価格608.0万円
支払総額625.2万円
メルセデス・ベンツ
Cクラスワゴン C200 アバンギャルド AMGラインパッケージ (ISG搭載モデル) MP202501 AMGラインパッケージ パノラミックスライディングルーフ セーフティビジョンパッケージ オブシディアンブラック(メタリック)
本体価格628.0万円
支払総額650.3万円
メルセデス・ベンツ
Cクラスワゴン C200 ラグジュアリー (ISG) MP202502 ドライバーズパッケージ パノラミックスライディングルーフ アンビエントライトプレミアム Burmester3Dサラウンドサウンドシステム リアアスクルステアリング フットトランクオープナー
本体価格768.0万円
支払総額791.1万円