【悲報】新型ステップワゴンには”わくわくゲート”が無い!? 旧型でしか手に入らない横開き式バックドアの価値を再考してみた
2022/02/26
新型ステップワゴンにはない“わくわくゲート”
2015年4月に登場した5代目ステップワゴンには、他のミニバンにはない画期的な機能が盛り込まれました。
それが“わくわくゲート”と名付けられたバックドアです。
5代目ステップワゴンのバックドアは、一般的なミニバンと同じように上に跳ね上げるタイプでが、これ以外にもう一つバックドアの左半分を横開きすることもできるようになっているのです。
上にも横にもバックドアを開けられるようになっていることで、ミニバンとしての使い勝手と楽しみ方が広がりました。
このステップワゴンのルーフにポップアップルーフを架装して、わくわくゲートからポップアップルーフにアクセスできる車中泊仕様車を製造しているビルダーもあります。
2022年1月、ホンダは6代目となる新型ステップワゴンを公開しましたが、新型のバックドアを見てみると、縦に線が入っていません。つまり、新型ステップワゴンはわくわくゲートが採用されていないのです。
それゆえに、わくわくゲートの利便性を手に入れたいと思ったら、これからは中古車で5代目を探すしかないという状況なのです。
ここからはわくわくゲートはどんな人に便利な機能なのか。そして、わくわくゲートを搭載する5代目ステップワゴンのオススメの選び方を紹介します。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × 全国わくわくゲートはこんな人にオススメ
ここまでわくわくゲートの機能を紹介しました。ここからは、さらに上にも横にも開けられるわくわくゲートがどんなに人に合うのか、日常での利便性を考えてみます。
■大きなバックドアの開閉が大変なケース
ミニバンのバックドアは大きく重量があります。しかも、開けたときにドアが高い位置にあるため、背が低い人や力があまりない人は、ドアを閉めるのが大変。
しかし、わくわくゲートなら横開きできるので、力は不要。家のドアと同じような感覚で使うことができるでしょう。
また、ミニバンは背が高いので、構造上バックドアが長くなってしまいます。そのため、後ろに車が止まっていたり、コインパーキングや自宅駐車場など後方に壁がある場所では荷物の出し入れがしにくくなってしまいます。
わくわくゲートであれば、開けたときの最大後方突出量が760mmしかないため、限られたスペースでも荷物を出し入れできます。
しかもドアは3段階で開くので、スペースに応じて使い分けることができます。
ちなみに、バックドアを上に開ければ、雨の日に濡れずに荷物を出し入れすることが可能。上開きと横開き、どちらのメリットも享受することができます。
■たくさんの荷物を積むケース
3列目まで人が座って荷物を積む場合、ミニバンのラゲージスペースは縦に容量があるため、荷物を重ねて積むことになります。
その荷物を出すためバックドアを開けたとき、積み方が甘いと荷物が崩れてきてしまうこともしばしば。ミニバンユーザーならそんな経験を一度はしたことがあるはず。
わくわくゲートは横開きしてもドア半分は閉まったままなので、積んだ荷物が崩れにくいというメリットがあります。
また、片手で開閉できるので、子供を抱っこしてベビーカーをしまいたい、買い物の荷物を持ったままドアを開けたいというときも便利です。
■小さなお子さんと出かける機会が多いケース
隣の車との間隔が狭いショッピングセンターなどの駐車場で子供がヒンジ式のドアを開けると、誤って隣の車にドアをぶつけてしまうこともあります。
スライドドアはその心配がなくなりますが、さらに開閉のしやすいわくわくゲートなら、小さい子供でも隣の車の間隔を気にせず乗降することができます。
わくわくゲートは5代目ステップワゴンだけが搭載する機能なので、ミニバンユーザーでもその利便性を体験していない人もいるでしょう。「バックドアに縦線が入っているのは嫌だな」と敬遠する人がいるのも事実。
一方で、わくわくゲートの利便性を体験した5代目ステップワゴンユーザーに聞くと、「便利すぎて他のミニバンには乗れない」と話す人もいます。
まだわくわくゲート未体験であれば、ぜひ一度、実物を見て使い勝手をイメージしてみることをオススメします。
ステップワゴン(5代目)|中古車選びのポイント
5代目ステップワゴンは標準仕様と、高級感がありスポーティさを感じさせるデザインを採用したスパーダがあります。その他にも、カスタマイズモデルのモデューロXも用意されており、どれが自分好みかはカーセンサーnetで写真を見ながらチェックしてみましょう。
2020年1月のマイナーチェンジで、スパーダにオプションでわくわくゲート非搭載を選ぶこともできるようになりました。ただし、それ以外は標準装備なので、現在流通しているほとんどの中古車にはわくわくゲートが付いていると考えてOK。
デビュー時は1.5Lダウンサイジングターボエンジンを搭載。2017年9月のマイナーチェンジでは、2モーターハイブリッドシステムの“スポーツハイブリッドi-MMD”搭載車が追加されました。このシステム、現在はe:HEVに名称変更されています。
先進安全装備に目を向けると、デビュー時はHonda SENSINGが全グレードオプション設定でしたが、2016年5月以降はエントリーグレードのB以外で標準装備に。
2017年9月のマイナーチェンジで、Honda SENSINGに歩行者事故低減ステアリングが追加されました。
デザイン同様、パワーユニットや先進安全装備も自分に合っているものをじっくり検討してみてください。
■今が最後の狙い目? 走行距離5000km以下のステップワゴンを探す!
今春には6代目となる新型が登場するステップワゴン。今後は5代目で高年式低走行の中古車がどんどん減っていくことが予想されるため、わくわくゲート付きの低走行車を選べるのは今が最後のチャンスと言えるでしょう。
2022年2月23日現在、走行距離5000km以下の5代目ステップワゴンは129台流通しています。
価格帯は総額250万~400万円。低価格帯はガソリンエンジン仕様のスパーダが中心で、2021年式の登録済未使用車も見つけやすくなっています。
ハイブリッド車は総額330万円弱から見つかり、こちらもスパーダが中心という状況です。
カスタマイズモデルのモデューロXは流通量が少ないので、この条件だと見つけることはできませんでした。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × 走行距離5000km以下 × 全国■小さな子供が大喜び! 後席ディスプレイ搭載車を探す!
移動中にテレビや映画を見れたり、ゲームを楽しむこともできるリアエンターテイメントシステムは、小さな子供がいるパパママに人気の装備です。5代目ステップワゴンではスパーダでメーカーオプションとして選ぶことができます。
社外品を含め、リアエンターテインメントシステムを装備する中古車は約430台流通。価格帯は150万~400万円という状況。
低価格帯だと走行距離が10万kmを超えるものもありますが、総額190万円くらいから走行距離7万km以下のものも見つかるようになっています。
220万円まで予算を増やすと、走行距離5万km以下のものも探しやすくなるでしょう。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × 後席モニター付き × 全国■パパママ楽々、両側電動スライドドア付きを探す!
5代目ステップワゴンは、デビュー時にはエントリーグレードであるB以外で両側スライドドアがオプション設定。2016年5月の一部改良で、BとG Honda SENSINGを除くグレードで両側電動スライドドアが標準装備となりました(G Honda SENSINGはオプション)。
5代目ステップワゴンの中古車は1600台近く流通していて、9割以上にあたる約1460台の中古車に両側電動スライドドアが装備されています。この条件での価格帯は総額130万~400万円でした。
両側電動スライドドアオプション設定だったG Honda SENSINGの中古車もたくさんあるので、デザインの好み、予算や走行距離などの条件を加味しながら、好きに選ぶことができます。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × 両側電動スライドドア付き × 全国▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × 全国※記事内の情報は2022年2月23日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL