いまだ大々人気の初代ミニ。登場から18年が経った今、改めてその「選び方」を整理する!
カテゴリー: 特選車
タグ: ミニ / ミニ / カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー / 伊達軍曹
2020/01/29
▲最終年式でも13年落ちであるにも関わらず、2019年の「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」で輸入車部門3位となった初代ミニ。若干古めの車だからこそ「今、どう選ぶべきか?」ということについて考えてみます元祖ミニをモチーフとした「まったく新しいミニ」
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年好例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。その2019年版で総合8位に付け、輸入車としては3位に輝いたのはなんと、13年も前に生産終了となっている初代ミニでした。
俗にクラシックミニと呼ばれる「元祖」の方のミニは英国製のコンパクトカーでしたが、2002年以降はドイツのBMW社が、元祖をモチーフとした「まったく新しいミニ」の開発と製造を行っています。
今回ご紹介するBMW製初代ミニの販売期間は2002年から2007年。その特徴と魅力は、
●流行り廃りを超越したデザイン
●俗にゴーカートフィーリングと呼ばれるクイックなハンドリング
●小ぶりだが大人4人が普通に座れるパッケージング
●アフターパーツも豊富であること
あたりになるでしょう。実はこれを書いている筆者も10数年前に初代ミニの中古車を購入して数年間乗っていましたので、その魅力と特徴はある程度わかっているつもりです。
しかしながら初代ミニは、今となってはその最終年式でも販売終了からすでに13年が経過している「古い中古車」です。
そのような古い中古車(というのもちょっと変な日本語ですが)をもしもこれから購入するなら、どのような点に気をつけながら、どんなグレードおよび個体を探すべきなのでしょうか?
次章以降、そのあたりをみっちり考えたいと思います。
▲その後の2代目や3代目のミニともちろん細部は異なるものの、全体としてのフォルムや雰囲気はほぼ同一なせいか、いまだビジュアル的な古さを感じさせないのが初代ミニの特徴のひとついろいろあるが、基本となるグレードは3種類
まずは「グレードのおさらい」から始めましょう。様々な限定車も多い初代ミニですが、基本となるグレードは下記の3種類です。
< 初代ミニの主なグレード >
【1】ワン
→最高出力90psの1.6L自然吸気エンジンを積むエントリーグレード。トランスミッションは5MTまたはCVT
【2】クーパー
→最高出力116psの1.6L自然吸気エンジンを積む中間グレード。トランスミッションは5MTまたはCVT
【3】クーパーS
→最高出力163/170psのスーパーチャージャー付き1.6Lエンジンを積む上級グレード。トランスミッションは6MTまたは6速AT
この中のどれを選んでもいいとは思いますが、それぞれに、それぞれの注意点は少しだけあります。それはおおむね下記のとおりです。
< 初代ミニのグレード別注意点 >
【1】ワン
→やや非力なため、速めに走ることを好む人はかったるく感じるかも。またCVTは「信頼性ばっちり」とは言えないため、やや不安も残る
【2】クーパー
→5MTは基本的に問題なしだが、CVTは「信頼性ばっちり」とは言えないため、やや不安も残る
【3】クーパーS
→6MTは基本的に問題なしで、6速ATもCVTよりは信頼性が高い。しかし高出力エンジンを積むスポーティグレードであるため、荒っぽく扱われてきた個体も多い
筆者の個人的なオススメは「5MTのクーパーまたは6MTのクーパーS」なんですが、マニュアルトランスミッションの車は「運転するのがめんどくさい」とか、「そもそもMT車を運転できる免許を持ってない」などの問題もあるかもしれません。
以上を踏まえつつ、お次は「流通状況」を見てみましょう。
▲エントリーグレードのワン。ボディ同色のルーフが外見的な特徴となる
▲中間グレードのクーパー。こちらはルーフの色がホディとは異なる2トーンカラーに
▲上級グレードのクーパーS。ボンネット上のエアインテーク(空気取入口)が目印中古車の7割以上は「50万円以下」に集中
2020年1月下旬現在、初代ミニの流通台数は全国545台で、相場は約10万~約200万円。ちなみに、相場は「支払総額」で考えたいところですが、総額表示をしていない物件も一部あるため、すみませんが「車両本体価格」で記しています。
約10万~約200万円という相場はかなり上下に幅広いわけですが、実際のマーケットにおける初代ミニは「あるゾーン」に思いっきり集中しています。
それは「車両本体価格50万円以下」です。この格安ゾーンに全体の7割以上が集まっているというのが、初代ミニの現在地なのです。
筆者がちまちま数えたところによれば、価格帯ごとの具体的な流通台数は下記のとおりです。
●1万~20万円|76台
●20万~30万円|124台
●30万~40万円|130台
●40万~50万円|62台
●50万~60万円|52台
●60万~70万円|33台
●70万~80万円|19台
●80万~90万円|12台
●90万~100万円|5台
●100万円~|32台
足し算と割り算をしてみますと、「50万円以下」が占める割合は約72%で、その中のボリュームゾーンは「20万~40万円」であることがわかります。
「50万~100万円」の初代ミニは全体の約20%にすぎず、100万円以上の中古車にいたっては約6%でしかありません。
ということは、現時点における初代ミニは「支払総額50万円ぐらいを目安に買う車」になっている――ということが言えるはずです。
もちろん50万円以上の予算を投じても構わないわけですが、例えば車両価格80万円、支払総額100万円ぐらいで物事を考えると、初代ではなく現行型のミニが買えてしまいます。
そうなると、古い初代をわざわざ買う意味について悩んでしまうと思いますので、やはり2020年における初代ミニは「総額50万円ぐらいで楽しむ車」と位置づけるのが妥当でしょう。
▲「お手頃予算の範囲内で、なるべくいい感じの物件を選ぶ」というのが2020年の今、あえて初代ミニを買う場合の「正解」なのかも?もはやグレードではなく「程度」と「履歴」を優先すべきお年頃
では「総額50万円ぐらい」というのを予算的な目安として初代ミニを買う場合、どのような選び方をすればいいでしょうか?
まずグレードに関しては「決め打ちしすぎない」という姿勢が重要となります。
新しめの中古車や新車の場合は、満足度はグレードが上がるにつれてアップする傾向が強いものです。
しかし総額50万円以下クラスの、率直に言って安くて古めな中古車の場合はそうでもありません。「ボロい上級グレードより、整備の行き届いたエントリーグレードの方がビュンビュン気持ち良く走れる」なんてことも日常茶飯事なのです。
それゆえ、ここでの結論は「グレードよりも現状のコンディション(内外装の美観やエンジン、変速機などの状態、エアコンやパワーウインドウなど電気で動く部分が壊れていないかなど)と、それまでの整備履歴こそを重視しましょう」ということになります。
▲初代ミニでは「パワーウインドウが壊れた」という話を現役オーナーから聞くことがたまにある。エンジンや足回りだけでなく、そういった「電気で動く部分」の作動具合も購入時にはひと通りチェックしたいこれを踏まえたうえで、やっとグレードについて考えてみます。
結論としては、先に筆者が「個人的なオススメ」として挙げた5MTのクーパーまたは6MTのクーパーSが、やはり良いかと思います。理由は、
●ワンのようなかったるさがない
●壊れると高くつくトランスミッションの不安が比較的少ない
ということです。
しかしながら「MT車はめんどくさい」「免許がない」ということもあるかと思います。
その場合は、「CVTのクーパー」と「6速ATのクーパーS」を選ぶのも決して悪くない選択でしょう。ただ、特にCVTは予期せぬ故障が発生する可能性も決してゼロではないため、ある程度の「CVT整備用貯金」を手元に用意しておくことが肝要となります。
というか、初代ミニはCVTに限らず「予期せぬ故障」が各部に発生してもおかしくない年式ですので、トランスミッションの種別に関わらず「ある程度の整備用貯金」は用意しておくべきでしょう。
とはいえ、最初にきちんとした個体を選び、それにしっかりと納車整備を施せば「絶対に壊れる!」とか「ものすごいお金がかかる!」ということもありませんので、過剰にビビる必要はありません。
やや洗練されてしまった2代目以降のミニとは少々異なる、初代ミニならではの「元気いっぱいの少年のような(?)走り」を、手頃な予算にてぜひぜひ堪能してみてください。
▼検索条件
ミニ ミニ クーパー/クーパーS(2002年~2007年生産モデル)×総額50万円以下×MT▼検索条件
ミニ ミニ クーパー/クーパーS(2002年~2007年生産モデル)×総額50万円以下×AT▼検索条件
ミニ ミニ(2002年~2007年生産モデル)×全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。
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