おいしい中古車を見分ける10の法則 「人気」の裏をかくほど、安くなる 【8】
カテゴリー: おいしい中古車を見分ける10の法則
タグ:
2009/06/02
「人気」の裏をかくほど、安くなる
「おいしい中古車」とは何かを考える前に、そもそも中古車はどのようにして価格が決まるのか確認してみましょう。「程度でしょ?」と言う人もいるでしょうが、では「程度」が良いとなぜ高いのでしょうか? そもそも程度って、何でしょう?
中古車の価格は、一言で言えば「人気」によって決まります。「程度」が良ければ人気が出ますし、人気が高ければ価格も高くなります。その価格でも買いたいという人がいるからです。それとは逆に人気がなければないほど安くなります。
例えば走行距離1万kmと6万kmの中古車とでは、1万kmのほうが人気が高いため、販売店は6万kmのものより高く付けるでしょう。逆に6万kmのものは安く値付けしないと売れません。
これが、中古車の価格の基本的な決まり方です。もちろん、人気の要因は走行距離だけでなく、年式やキズの有無、装備の充実具合、ボディ色などいろいろあります。それらを総合して「これは人気が高いはず」「これはさほど人気が出なさそう」という販売店の判断で仕入れられて、値付けされるのです。
つまり、まずは「人気の裏」をつくということが、「おいしい中古車を見分ける法則」の鉄則です。
「おいしい基準」は人それぞれ
しかし、だからといって、例えば走行距離が多い車こそ「おいしい」というのではありません。ここにもう一つの鉄則が隠れています。
価格を左右する人気の要因、つまり「程度」の判断は、人によってズレが生じます。先の例で言えば、1万kmの車より6万kmの車のほうが100万円以上安くないと「おいしい」と感じない人もいるでしょうし、50万円の差でも「おいしい」と感じる人もいるはずです。
このように「おいしい基準」、つまり価格差の感じ方は人それぞれなのです。
さらに「程度」という言葉が、そもそも曖昧模糊としたものです。走行距離を再び例にとれば、1万kmと6万kmで、走行性能は果たしてどれほど違うのでしょう? 現在の車は、10万km以上走って何の問題もないものが当たり前のようにあるのに、です。
安い中古車には安い理由が必ずあります。しかし、その理由は「程度の良し悪し」というより、「人気の有無」です。人によっては「それくらいなら」とか「私にはどうでもいいことだけど」といったものもあるのです。この、あなたなりの「おいしい基準」を見極めることがもう一つの鉄則なのです。
人気を左右する、つまり価格を決める「程度」。この曖昧模糊としたものを区分してまとめたのが、この10の法則です。その一つ一つにあなたなりの「おいしい基準」で許容できるorできないがあるでしょう。それを見極められたら、きっとあなたの「おいしい中古車」が見えてくるはずです。
以上の鉄則を踏まえ、次ページ以降であなたなりの「おいしい基準」を見つけてください。
高級セダンやミニバンでは白や黒と、赤とでは50万円以上差がつくこともあります。
本革シート・純正カーナビ・サンルーフの3点セットを避けるだけで安くなります。
年式が低いほど安くなるわけですが、高年式車と比較しても遜色ない車も選べます。
旧型になった途端に値崩れしますから、フルモデルチェンジ(FMC)情報のチェックは必須。
車検を前に手放す人が増えるほど、中古車は安くなります。
2WDと4WD、2Lと3Lとで人気が変われば、当然価格も変わってきます。
走行距離が多いほど安くなりますが、特に5万kmを超えるか超えないかで差が出ます。
燃費が良くても価格に差があれば、燃費が悪い車のほうがトータルコストが安いことも。
同じ2Lミニバンでも、人気の差によって価格が異なるって、知っていましたか?
例えば今ならミニバンやコンパクトカーに比べて、クーペの値落ち率が高いのです。