法則7:【走行距離】安くなる5万km以上を狙う|10の法則

走行距離が多いほど安くなりますが、特に5万kmを超えるか超えないかで差が出ます。

安くなる5万km以上を狙う|10の法則

基本的に、走行距離が多い車ほど人気が低くなり、中古車価格は安くなります。ただし、キレイに右肩下がりというわけではありません。
消費者の心理は不思議なもので、4万2000kmと4万7000kmなら後者で我慢できる人でも、4万7000kmと5万2000kmとでは前者を選びたくなりがち。同じ5000kmの違いなんですけどね。

実際、買取店では5万kmを超えるかどうかで買取額に差が出ます。当然、それが後の中古車の販売価格に反映されるというわけです。

しかし、4万2000km、4万7000km、5万2000kmという走行距離だけを見て、いったい誰が、「程度」はどれくらい違うと答えられるでしょうか。
定期的な点検整備が行われた5万2000kmの車と、一度もエンジンオイルが替えられていない4万2000kmの車とでは、5万2000kmのほうが調子が良いかもしれません。一度もエンジンオイルを替えていないオーナーなら、扱い方も乱暴だったかもしれませんし、そうであれば内装も汚れているかもしれません。

つまり、走行距離で「程度」を推し量るのは難しいのです。
だとすれば、5万kmを超えると安くなるのですから、これはお買い得だと思える人も多いはず。

同様に、10万kmでまた一段階、下がり方が変わります。しかし21世紀に入ってもう随分たちました。車は著しく進歩しています。10万kmを超えたからというだけで故障する車はもはや皆無と言っていいでしょう。

それよりも、どんな扱いを受けてきたのかで、車のその後の寿命が変わります。走行距離より、安さより、まずは整備点検記録簿などでメンテナンス状況を、さらには実車を見て内外装の傷み具合を確認するようにしましょう。

その上で、5万kmや10万kmを超えたというだけで安いのであれば、お買い得です。

走行距離が5万km超でも、よくメンテナンスされていたならお買い得です。

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法則8:【燃費】購入後のトータルコストで考える|10の法則

燃費が良くても価格に差があれば、燃費が悪い車のほうがトータルコストが安いことも。

購入後のトータルコストで考える|10の法則

節約志向の高まりで、最近は低燃費車、なかでもハイブリッドカーが人気です。しかし、購入後のランニングコストを含めたトータルコストで考えると、実はハイブリッドカー以外にもお買い得な車が見えてくる、ということもあるのです。

一例を挙げてみましょう。
原稿執筆時点で調べてみると、旧型トヨタプリウス1.5Sの走行距離4万km/2004年式/車両本体価格127万円という中古車があります。
比較として見つけたのは、旧型日産キューブ1.4SXで走行距離4万km/2004年式/車両本体価格50万円。
いずれもDVDナビ付きの中古車です。

さてこの2台、自動車税や車検時に必要な自動車重量税も同じです(エコカー減税の時期を除く)。つまりランニングコストではガソリン代が異なるだけ。
その指標となる10・15モード燃費は、プリウス1.5Sが35.5km/L、日産キューブ1.4SXが16.4km/Lです。この差が、いつ車両本体価格の差額77万円をひっくり返すのでしょう。

ガソリン代を120円として計算すると、なんと約20万kmを走らない限りプリウスを買った人は、キューブとの差額の77万円を埋めることができません。ガソリン代が200円だとして計算しても、約12万km。

こうなると、どうしてもプリウスを買いたい人は、年式や走行距離をもっと妥協して車両本体価格の安い車を探すほか、キューブに勝つ方法はありません。逆に言えば、キューブを買ったほうが節約につながるのです。
もちろん、キューブ以外にも人気のハイブリッドカーよりお買い得な車はまだまだあります。
気になった車のランニングコストを比較したい人は、下記の表組みに数値を入力してみてください。

※なお、この計算式は燃費と車両本体価格、いずれもB車が高い場合のみ使用してください。上の例でいえばA車がキューブ、B車がプリウスです。

ガソリン価格
A車の燃費 km/L※小数点以下まで記入
B車の燃費 km/L※小数点以下まで記入
A車の車両本体価格 万円※1万円未満は四捨五入
B車の車両本体価格 万円※1万円未満は四捨五入
A車とB車の車両本体価格+ガソリン代が
イコールとなる走行距離
km

※なお、この計算式は燃費と車両本体価格、いずれもB車が高い場合のみ使用してください。

燃費だけでなく、車両本体価格の差額も考えてトータルで安い車を探しましょう。

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