一人一人に合った福祉車両を選びましょう

一人一人に合った福祉車両を選びましょう
身体に障がいのある人や、高齢などが理由で移動に困難があるといった人々が、好きなときに好きなところへ出かけることができる福祉車両。しかし、福祉車両だったら何でもいいのかというと、そうではありません。

そもそも、現在販売されている福祉車両は、一般の乗用車を自動車メーカーなどが「改造」して作ったものです。つまり「最初から福祉車両として」設計・生産された車ではありません。また、福祉車両を必要とする人々も、一人一人事情が異なります。普段から車いすをあまり必要としない人、車いすから車のシートへの移動だけでも困難な人、上半身を折り曲げるのが大変な人…。本来なら、その人にぴったり合った車が必要なのですが、さすがにそれを自動車メーカーが一台一台作るというのは不可能です。
しかし、現在は福祉車両のバリエーションがいくつもあります。洋服で言えば、体の寸法を測ったオーダーメイドの洋服とはいかなくても、自分のサイズに合った好みの色の一枚を選ぶことは可能です。

では、どんなところに気をつければ、その一枚ならぬ一台を選べるのでしょうか。それを誰もが見分けられるようにするのが本企画です。福祉車両に乗る、または乗せてもらう人だけでなく、介護する方々にもぜひ参考にしていただければと思います。

また、購入する際は、車のアフターメンテナンスのことも踏まえ、福祉車両に詳しい販売店での購入をオススメします。

福祉車両を選ぶための基礎知識

1.福祉車両の種類 福祉車両の種類は豊富にありますが、それらは目的別に分類できます。
2.高齢者や障がい者を乗せる福祉車両の選び方 車の助手席や後席に乗せる場合、車いすからの移動時がポイントです。
3.車いすごと乗せる福祉車両の選び方 車いすごと車に乗るのは、介護者には便利ですが、選ぶときのポイントがあります。
4.障がい者が運転する福祉車両の選び方1 障がい者が自ら運転する際、まず乗り降りしやすいかどうかを確認しましょう。
5.障がい者が運転する福祉車両の選び方2 障がい者が自ら運転する場合、自分に合った運転補助装置を選ぶ必要があります。
6.福祉車両に対する税金の減免や補助制度など 福祉車両の購入や使用時に受けられる減免制度、補助制度があります。
監修/国立障害者リハビリテーションセンター熊倉良雄氏