どんな車でも何かが調子悪くなる可能性があり、故障部位によっては修理費用はかなり高額になることも。ここでは、アフター保証加入者の修理実績のなかで、特に修理費用が高額になった事例を紹介しよう。今回の事例の修理見積もりは、なんと160万円! 当然、保証に入っていたのでユーザーが負担したお金は0円だ。

今回の対象車両は高級セダンの日産プレジデント(2代目)。2000年式で購入価格は総額55万円だったという中古車だ。購入後、サスペンション機構が動作不良を起こした。サスペンションが故障すると、路面の衝撃を吸収できなくなり乗り心地が極端に悪化する。場合によっては走行することすら困難になることも。

今回の事例では、各アクティブショックアブソーバーとサスペンションコントロールユニットなどが故障していた。そのため、これらをまるっと入れ替えなければならなかったという。

対象車両は3年間のアフター保証に加入しており、故障のタイミングはまさに保証の期間内。当然、保証を使って無料で修理した。しかし、この修理費、本来であれば約160万円もした。

もとが高級車だけに、各種パーツ代も高額になりがちだ。今回、修理に使用したショックアブソーバーは1本で約13万円。前後左右4本を交換したので、それだけで計約52万円。さらにサスペンションのコントロールユニットの交換で、こちらは約100万円。その他もろもろ合わせて約160万円というのが修理費の総計だ。

今回、ユーザーが支払っていたアフター保証の料金は11万6550円だが、結果として保証料金をはるかに超える修理代を無料で済ますことができたのは不幸中の幸いと言えるだろう。

車種や故障部位によって修理費用は大きく異なる。もちろん今回の件は非常にレアなケースだが、いずれにしろ予想外の大きな出費を保証によって避けられるのは大きなメリットだろう。

もし購入する車が高級車であるとか、長く乗りたいと考えるなら、その分保証のメリットも大きくなる。ましてや中古車だからこそ安心して乗り続けたいもの。中古車購入の際は、万が一に備え、アフター保証に加入することを考えてみてはいかがだろう。

高級車の代名詞であるプレジデント。故障したのは絶版となって久しい2000年式だ。もともとが高級車だけに修理費も高額に

高級車の代名詞であるプレジデント。故障したのは絶版となって久しい2000年式だ。もともとが高級車だけに修理費も高額に